マイア・バルー。

今日行ったお店でこの人のDVDを
見せられて衝撃を受けた。
この曲だけでは到底不十分なんだが、
片鱗は感じられる。

マイア・バルー。
フランスとアジアの血が流れているらしい。

音楽の中に、ブルースがあり、サウダージがあり、
奄美があり、アフリカン・ポリリズムがあり、
日本の歌謡曲があり。
もちろん、フランスもある。

だけど、借り物ではない。
まだ20代らしいが、それが全部彼女の中で、
矛盾なく存在して、彼女の音楽になってる。

ポルトガルっぽいと言えば、ポルトガルっぽい、
奄美っぽいと言えば、奄美っぽい、
東南アジアとも、アイヌ音楽とさえも思わせるところがあるが、
全体としては、聴いたことのない「彼女の音楽」としか、
言えないものになっている。

それもそのはず、彼女のお父さんが、
あのピエール・バルーなのだそうだ。

ピエール・バルーについて、世界中を巡りながら、
忙しいお父さんにあまり構ってもらえず、
犬小屋で、犬に抱きついて、
ぬくもりを感じてたという彼女。

だから誰にも真似できない彼女らしい寂しさを抱えた
普遍性のある音楽に20代で辿り着いたのだろう。

できれば、アメリカの押し付ける
「グローバリズム」という名を借りた
文化の画一性、文化的帝国主義の影響を受けずに、
もっと凄い音楽を、彼女にしか作れない音楽を
もっと聴かせて欲しい。

本当は、その犬小屋時代のことをモチーフにした「犬」という曲を
アップしたかったのだが、見つからなかったので、
この曲でアップ。

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