映画「フラッシュバックメモリーズ」。

本日は雨も降ってたので、さっさと家に帰って、DVD鑑賞。
「フラッシュバックメモリーズ」という事故で記憶障害になった
ディジュリドゥ奏者GOMAさんのドキュメンタリー映画。

ドキュメンタリーとしても、音楽映画としても素晴らしかった。
ほぼ全編GOMAさんのバンド(パーカッション×2、ドラム×1とディジュリドゥという構成!)のライブ映像と音楽が流れながら、
バックでGOMAさんのデビューから事故、事故からの復帰の様子が
映し出される。
事故後は、GOMAさんと奥さんの日記を中心に。

事故の後、バスの乗り方も思い出せなくなるくらいの障害になったGOMAさん。
新しい記憶も、すぐに消えてしまうこともある。
そういう事実を普通のドキュメンタリーの手法で表現する方法も
あったのだろうが、監督の松江哲明さんは、
あえて、ライブ映像を中心に構成する。
さすが、前野健太さんと音楽ドキュメンタリーを何本か作ってる監督だ。
映画全体が、70数分の一曲になってるような感じ。
でも、それ以上に、記憶を無くしても、音楽はGOMAさんの中で
繋がっていて、それが今もすぐ無くなってしまうかもしれない記憶の中で
生きているGOMAさんの明日への力になってるということも
表現しているのだろう。
よく考えられた、心に響く構成だ。

と、同時に家族の映画としても素晴らしかった。
クリスマスに娘に自転車を送り、喜ぶ娘を見て、
「神様、この記憶だけは、なくさないで下さい」と
日記に綴るGOMAさんの言葉に、痛々しいまでの愛情を感じた。

ワシが、このディジュリドウという楽器を生で聴いたのは、
伊江島に援農に来ていた青年の演奏で、だった。
もう一本見たDVDが伊江島の対岸、本部町のあじさい音楽村の実話を元にした「天国からのエール」という映画で、
伊江島の出て来るシーンも何カットかあったので、
図らずも伊江島を何度も思い出す日となった。

伊江島は、今日、梅雨が開けたらしい。
また、呼ばれているのかもしれない。

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