映画「判決、ふたつの希望」。

沖縄は梅雨明けしたというのに、大阪は今日も雨降り。
しゃあない。本日もDVDで映画鑑賞。今日の映画も当たりでした。

最初は、おっさん二人の口論から始まった。そんときは「どっちもどっちやなあ」と思って観ていた。
しかし、それは、やがて国を揺るがすような注目裁判へと発展していく。

監督のコメントからトレイラーへ。

不勉強で、アラブ世界が、これほど複雑だとは知らなかった。
基本は、イスラエルとアラブ、という大きな対立があって、
別軸で、イスラムの中でのシーア派とスンニ派の対立があるくらいだと思ってた。
ましてや、レバノンが、シーア派より、スンニ派より、キリスト教が多いなんて、
思いもよらなかった。

おっさんの一人がパレスチナの難民、一人がキリスト教徒であったことから、
喧嘩はもつれ、法廷に持ち込まれ、法廷での争いも個人を超えた
イデオロギーや宗教の対立の様相を呈してくる。

しかし、裁判で、それぞれの過去を知るうちに当事者二人に、
お互いの苦労を、人生を思う気持ちが芽生えてくる。

憎悪は憎悪を呼ぶ。特に人種、民族、宗教で、レッテルを貼る憎悪は、
一人一人に理由などなくても、相手を傷つけ合う。
行き着く先は、戦争か、虐殺か。。

しかし、お互い、一人一人が人間で、同じように苦しみ、悲しんでいることを知れば、
憎悪の付け入る隙はなくなってくる。

きっとこれは、アラブ世界だけの話ではなく、全人類に共通の話なのだろう。
今、世界は騒動の第二局面に入ってきてる気がする。
アメリカの問題は、言うまでもなく、
新型コロナウイルスが浮き彫りにした国家間、人種間の矛盾は、
さらに拡大していくかもしれない。

この映画は、そんな諍いを解決する、
ひとつの方向を示している気がした。

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