良元優作トリオ@難波屋。

遅くなりましたが、先週金曜の難波屋良元優作トリオのレポートを。

寒い日だった。
西成の町にも、どこか年の瀬らしい風情の漂う
12月も後半に入った夜だった。
西成の年の瀬は、梅田や難波のとは違って、
なんとなく、ワシが子どもの頃のを思い出す雰囲気がある。
なんだか懐かしい思いを抱きつつ、寒いので、難波屋に急ぐ。
ギリギリまでリハをやってるようなので、カウンターで呑んでると、
ポツポツとおなじみのメンバーが集まってくる。

ギリギリまでやってたのは、ドラムの近藤久峰さんが
初顔合わせだっただからか。
そう!今日は久しぶりにドラムあり、
スリーピースバンドでの優作さんライブなのだ。
優作バンドで活動してたとき以来だから、2年ぶりくらいかな、
ドラムの入った演奏聴くの。
ベースは優作さんと組んでもう長い中島直樹さん。
優作さんを知りつくした直樹兄ちゃんと、
直樹兄ちゃんが連れてきたドラムの近藤さん。
そりゃ、期待しますよね。

始まる。やっぱりなんかいつもと違う。
近藤さんがいる分、直樹兄ちゃんの
フリージャズな部分が拡大されるのか、
いつもより、ベースが暴れている気がする。
曲も直樹兄ちゃん好みなんか、どちらかと言うと
ハードな曲が続く。

澄んで、突き刺さるようで、だけどやっぱりどこか優しくて、
まるで、今晩、難波屋まで来る道で感じた空気のようだ。

「ヘイヘイブルーズ」では、直樹兄ちゃんのアバンギャルドさが炸裂した。
かっこええ!クール!!
優作さんの曲は、芯がしっかりしてるから、こういう大胆なことしても、
曲が崩れることなく、知ってる曲の輪郭を保ちながら、
聴いたことのない世界を作ってくれるんだろうな。
これが、音楽の化学反応って言うんだろうなあ。
ま、曲が終わったとき、優作さん、直樹兄ちゃんに
「もう少し普通にやってほしかった」ゆーてはりましたが。
近藤さんのドラムはブラシが中心で、メロディを突き放したり、
寄り添ったりするのが良かったなあ。

始まる頃は観客少なめで、
「難波屋の優作さんのときはもっと集まるのにな~」と思ってたが、
2部の始まる頃には、ほぼ席が埋まってた。
あ、そうか、やっぱり年の瀬だもんな。

2部は、優作さん選曲か、客も集まって来たので、盛り上がる曲も
挟んで来てくれた。
で、やりました。「ネギネギブギウギ」。
やはり難波屋では、これやってもらわんとね!

「京阪電車」とか「水滴」とかドラムありで聴いたことのなかった曲が
ドラムありで聴けたのも嬉しかった。
「キムおじさん」は、ドラムがあると、グッと劇的になる。

やっぱり難波屋での良元優作さんは盛り上がるなあ。
今日は、難波屋地獄に落ちないように、
一緒に見てた川島さんや別所さんが帰るタイミングで店を出ることに。
優作さんに「帰ります!」と挨拶したら、「今年もほんまに…」と
年末挨拶を始めたので、
「まだ、釜晴れも、ムジカもJOKEも行きますよ!」ゆーと、
「なんや、ほんな、はよ帰って!」あの野郎!!クソ!

実は年明けの元田中毘沙門でのライブもすごく楽しみにしている。
ワシの大好きな店で観る初めての優作さん。
考えただけで、ドキドキ。
ちなみにワシ、予約第一号でした。エヘン!

難波屋出ると3人とも路線が違うので、別方向に。
たぶん、川島くんはやまきでホルモン食うんやろな。
堺筋線に向かう、阪堺線のガードにも、
なんか年の瀬の匂いが漂ってるような、
けど、優作さんのおかげで、
あったかくすがすがしい気持ちになった夜でした。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA