ジョンソンtsuバンド「Inumelik Dondo」レコ発ライブ ゲスト「The End」「双葉双一」@ムジカジャポニカ。

いつ以来やろ?今年初めては間違いないジョンソンtsuバンド。
このメンバーでの初ライブ、沖縄だったんやけど、
ワシが金魚のフンさせてもらった思い出多きバンドです。

わけわからんア・カペラコーラスから、ダッと曲が始まった途端、
狂気のご陽気プログレが滑り出す。
音が前よりソリッドになってる。
アッコちゃんのバイオリンはもう金属音にすら、聴こえる。
今日も絶対おもろいぞー!

波のように押し寄せる音の洪水。
ほんの2時間前のMUZIC@NET/マリオネットさんの音との違いに
多少耳と頭が戸惑ってるが、体は既に順応してる。
足が動きたくって、ウズウズし始める。

ワタンベのドラム、すげえ!もう隙間なく、
音が空間埋めてるのに、全部の音が気持ちいい。
音と音の繋がりが叩くそばから快感になっていく。
そんなに目立たないけど、かんちゃんのアコーディオンは、
全体を接着剤のようにくっつけている。
いや、みんながいろんな色を着けて行くキャンバスかもしれんな。
ほんで、その上でギターと、お馴染みジョンソンtsu語のボーカルで、
自由に遊びまくるジョンソンtsu。
極めて不思議なバランスやけど、
ちゃんとバランス取れたおもろいバンドですわ〜。

おおおおお!ゲストにThe Endさん!
ジョンソンtsuバンドと共演とは、嬉しいサプライズ!
The Endさんの「あいつの奥さん」。
エリック・クラプトン、パティ、ジョージ・ハリスン、三角関係の歌(笑)
三人の感情を順に歌う。
ああ、久しぶりやなあThe Endさん。
特有のメロディセンスと特徴ある声が耳を刺激する。
記憶が蘇り、なんか懐かしい気さえする。
歌詞のひねくれてるのに、ストレートな印象も、ワシをくすぐる。
そこにテクニックでは抜群のジョンソンtsuバンドの伴奏が入るんやから、
おもろくないわけがない。

そのまま、The Endさんだけ残って、ソロが始まる。
時短営業なんで、休憩は、出来るだけ少なくってことやな。
このメンバーやと、できるだけいっぱい聴きたいので嬉しいぞ。
一曲目はオープニングの定番、ワシのお気に入りでもある「スタジアムロック」。
今日のライブに至るまでの話とか、近況を、盛り込みつつ、歌ったり喋ったり。
ここにThe Endさんのひねくれてて、思わず笑ってまうセンスが滲み出る。

「ちくわのかっこいい持ち方」。
タイトルから想像するとコミックソングみたいやけど、
なかなかに人間を感じるええ歌なんすよねー。
ちょっと高田渡さんを思い出すなあ。
人間はシゲシゲと観察すると滑稽で笑ってしまうものなのだ。
そう思うとめっちゃ共感する部分のある歌詞なのだ。
もちろん可笑しいのだけど。

さんざん場内笑わせた後に「引き潮」。
この曲順にはやられた!
いろんな人にカバーされてるこの名曲は、The Endさん作詞作曲。
すごく淡々と歌われるけど、そこから沁み出す優しさや可笑しさが、
しんしんと積もってゆくようだ。
場内、水を打ったように静かに聴き入っている。

おー続いて「ニセモノのギブソン」これもええ歌なんよねー。
The Endさんは、ちくわでもニセモノのギブソンでも、
変わった友だちでも、同じ目線の高さで見てる。
その視線が、どんなにひねくれてても、平等で優しい。
不覚にも泣きそうになる。

まだ途中なのにアンコール。
わかってるなー、みんな。
アンコール曲「金馬車」は、初めて聴くかも。
これもええ歌やなあ。
The Endさんは、ほんま10割打者、ハズレがない。
いつかThe Endさんの地元、長野のネオンホールでライブ観てみたいなあ。

休憩はさんで、これも楽しみにしてた双葉双一さん。
出ていきなり「それでは早速8時まで寝ます。」(笑)

「照明明るくて寝れないんで、暗くしてもらえますか?」
暗い中、立ったまま寝てる男を見てるワシら、何しとんねん(笑)
独特の双葉ワールド、始まってます。
「大阪人はせっかちやのう」からの一曲目「私の隣人」。
フォークっぽいけど、フォークと言い切れない不思議な曲一曲歌うと、
またしても「それでは一休み」(笑)

「幾度目からの週末」一人で弾き語りしてるのに、
歌のリズムと、ギターのリズムが微妙に違う気がして、
それが不可思議な揺れを生んでる気がする。
歌詞もまた不思議なねじれがあって、ほんま独特の世界。

もはや曲ごとに挟まれるらしい休憩終わると、
またも別アプローチの奇妙な歌。
沼にハマるようにズブズブおもろなってくる。
意図的なんやと思うけど、
メロディラインから少し音程が下にずれるのを、むにゅっと戻すみたいな歌い方も、
逆にむにゅっと下げるとこも、
だんだんクセになってくる。

凍り死ぬツグミを歌った曲、美しく感じて、なんや頭にこびりつく。
この美しさって、声の感じとかはちょっと違うんやけど、
ルー・リードに感じる美しさと似てる気がした。

「バンドの方、どうぞ」
ジョンソンtsuバンドとの共演始まる。
ボーカルは相変わらずふわふわ浮遊するようなんやけど、
ジョンソンtsuバンドのしゃっきりした音が、
輪郭をくっきり浮かび上がらせる。
そのギャップが面白い。
けど全体として変態度はアップしてるなあ。
「こんな曲なんやなあ」と少し驚く。
いやあ、おもろかった。

双葉さん下がって、二度目のジョンソンtsuバンド、始まる。
で「マリア」。これも好きな曲やなあ。
ジョンソンtsuのボーカルとアッコちゃんのバイオリンのユニゾンが気が狂うくらい楽しい。
その間も絶え間なくグルーヴを作り出すワタンベのドラム、
全体を包むようなかんちゃんのアコーディオン。
ようもこんな手練れのき○がいミュージシャンばかり集めたもんやなあ(笑)
こういう状況なんで、派手に踊ったりはできないが、観客が揺れ始めてる。
こんな変拍子混じりの変態リズムでノる観客もやっぱりどうかしてる(笑)

お!新曲?ムーディーで静かな曲調から、
ワタンベのカウベルかなんかで一転、またき○がいリズム始まる。
かっこいい!アッコちゃんのバイオリン、完全に行っちゃってる!
インストやったけど、この曲、いい!
また聴きたい!

最後の曲は女性二人がやっぱりき○がいみたいな
オペラ調のコーラスぶち込む最高にええノリの曲。
もう、プログレ・オペラと言ってええやろ。
いやあ、もう陶酔ですわ。
でた!ジョンソンtsu、アッコちゃんのダブル・ホーミー!
これも聴きたかったんや!
そして、ゆったりしたテンポからスピードアップして、
再び、オペラコーラスのある最初のメロディへ。
もう構成が大仰過ぎて笑ってまう。
ほんまプログレですわ!

アンコールは、The Endさん、双葉さん出てきて、全員で。
これは双葉さんの曲「ローラースケート日和」やな。
確か、双葉さんとThe Endさん、何度か共演してるんよな。
この6人の最後としては意外なくらいメロディアスだが、
やはり変態っぽさは、そこかしこに覗く。
そのことで安心してるワシはなんやろ(笑)

ほんまにおもろい変態組み合わせのライブでございましたー。
ど満足!
そう言えば、本日はジョンソンtsuバンドのレコ発だったんでした。
その音源、CDは今のところ、ライブでしか買えないのかな?
けど、ストリーミングとかダウンロードなら、ここで、入手できます。
ぜひ、おかしいほどき○がいで、プログレで、
最高にノレる音楽、聴いてみてください。

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