番組「昔話法廷 桃太郎」。

昔話法廷 桃太郎」、入院中に放映があって、観ようと思ってたんやけど、
うっかり見逃していたので、NHKプラスで観てみた。

見応えあったわ。素晴らしかった。30分ちょいの番組やけど、
2時間の映画観た以上に、深いもん感じて、のめり込んでしもた。

番組自体はシリーズで、桃太郎以前にも、ブレーメンの音楽隊のロバが被告になったり、
赤ずきんが被告になったりして、
子供向きの誰もが知ってるような話を法解釈入れたら、見方がどう変わるのか、
ということを多少のフィクションを織り交ぜながら、構成していく。
けっこう、面白いので、気づいたら全編、観てた。

今回のも、きっと「鬼側から見たら、桃太郎は殺人犯」という視点なんだろうなあ、
と思ってみてたら、それどころじゃない、現代を描く深い展開になってビックリ。

SNSの隆盛する今の社会、それを温床に、増殖するヘイト、
善と悪の二元論、勧善懲悪など、成り立たない時代、
善、特に背後にいる良心的な傍観者が、強大な圧力になって、
個人を追い詰めてゆく、善良なるがゆえの圧力という悪になってしまう逆転現象、
ヘイトの犠牲者も、一歩間違うとヘイトする側に廻ってしまう、など、
昔話をモチーフに
今の社会の恐ろしさ、そこに生きる難しさを描き切っていて、
むちゃくちゃ考えさせられた。

それにしても、桃太郎役の仲野太賀くん、やっぱり、ええ役者やなあ。
桃太郎の話も、それ以外もNHK for schoolで、観られるみたいなので、
未視聴の方は、ぜひ!


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