映画「ヒルコ/妖怪ハンター」。
昨日ワクチン打ったので、本日は予定なしにしておいたのだが、
熱も出ないし、天気もいいので、
夕方になって、映画に出かけた。
諸星大二郎原作、塚本晋也監督で「ヒルコ/妖怪ハンター」
というだけで、ワクワクするのに、
さらに主演が沢田研二となれば、期待値もうなぎ登るしかないではないか。
しかも、30年前に観逃して「しまった〜〜!」思ってた映画の
レストア&リマスター版なのだ。
妖怪ハンターシリーズの中でもワシの好きな「黒い探求者」と「赤い唇」を
混ぜ合わせたようなストーリーで、「海竜祭の夜」など
他の諸星作品のエッセンスも、いろいろ含まれてる。
脚本も塚本さんやけど、塚本さん、諸星作品、相当読み込んでるんやろなあ。
そう言えば、どこかで諸星先生も、
『「黒い探求者」と「赤い唇」は、ほぼ思い通りに書けた』て言ってたの見かけて、
嬉しかったこと、あるなあ。
ストーリーは「黒い探求者」がベースなんやろうけど、原作とは相当違ってる。
第一、稗田礼二郎役の沢田研二さんが、おっちょこちょいなもんで、
ちょっとコミカルに感じてしまうところも多い。
まあ、当時の特撮とか、ストップモーションアニメとかの質的な問題で、
制作陣の意図とは違うコミカルさを感じてるとこもあるんやろうけど。
諸星作品のおどろおどろしさや、呪術的なものだけを期待していくと、
ちょい残念かもしれませんが、
全然別の作品として観たら、そこそこ面白いと思います。
ワシはけっこう楽しめました。
もちろん、今から、原作探して読むつもり。
大阪では23日までですが、地方によってオンエア時期、バラバラなので、
興味ある方は、ご確認の上、おでかけください。