岡大介@アンズ舎(再び怒涛の四連発④)。

本日、最後の目的は、家からチャリで5分足らず、
(アプリで直線距離測ると358メートルでした)
アンズ舎さんで岡大介くんのライブでした。
岡くん、毎年お盆くらいに大阪来てくれる。
今回は、神戸の喜楽館の昼席に一週間出てるのだが、
この状況で毎年出てた釜ヶ崎三角公園の夏祭りは、
去年に続き、今年も中止だし、
いつも夜にやってる場所は飲み屋がほとんどなので、
今は軒並み休業中で、結局夜のライブは、このアンズ舎さんだけ。
これを逃すと今年一回も観られないかもしれないし、
家からこんなに近いし、で、京都から帰って、一休みしてから
チャリンコで向かった。

一部は、カンカラ三線で、演歌を中心に。
演歌と言っても、岡くんのは、コブシを回す、あの演歌ではない。
添田唖蝉坊が有名な壮士演歌、演説歌である。

世相を斬って、庶民の苦しみを代弁する。
怒りを笑いに変えて、やりきれない毎日を乗り切ろうとする。
演歌には、そんな役割があるんやなあ、と聴きながら思う。

岡くんの声は伸びやかで明るい。
変に泣かそうとか笑かそうとかしない真っ直ぐな声だからこそ、
生まれる切なさもあるのだなあ。
哀愁は、歌詞にすでにある。
声を作り過ぎると演出過剰になってしまうのかもしれない。

カンカラ三線は、庶民の音楽、という岡くんのこだわりなんやな。
もちろん、当時の演歌師がカンカラ三線で歌ってたわけではない。
岡くんの本やMCによると、三味線ですらなく、
当時は無伴奏が基本だったらしい。
正直言って、岡くんを初めて知ったときは、
「ええ演奏しようとするなら、本物の三線でやった方がいいんじゃないかなあ」
「カンカラ三線を使うのは、目立ちたいからなのかなあ」と思ったこともあった。
けど、ライブを重ねて観たり、岡くんの本を読んだりするうちに、
岡くんのカンカラ三線へのこだわりは、そんな薄っぺらいものではなく、
自分を歌手というよりは「芸人」と捉えての
エンターテイメンとして欠かせないツールなんやなあ、
信念あって、カンカラを使ってるんやなあ、
と思えるようになってきた。

その証拠に、岡くんの演歌は、ただ昔の演歌を掘り起こす懐メロに留まらない。
演歌師たちが、当時やっていた方法を今の時代に活かすやり方を
岡くんなりにいろいろ考えている。
今回のオリンピックの風刺も、面白くて、的確で、
ワシのオリンピックに対するモヤモヤを笑い飛ばしてくれた。
伝統をそのまま再現するのではなく、今に活かす術を日夜考える。
それこそが、伝統を博物館に置くのではなく、
町に置き、今に活かす唯一の方法なのかもしれんなあ、と思う。

風刺満載の「スーダラ節」が良かったのだが、動画が見つからなかったので、
原曲歌詞バージョンを。

諧謔の効いた風刺を信条とする演歌は、生活していくには大変な職業かもしれない。
マスコミを最優先にすると、その風刺のキレに遠慮が生まれ、
演歌でなくなるという宿命を背負っている気がする。
それを分かった上で、演歌の信条を優先させる岡くんは凛々しい。

一部が終わったあとで、「やるの忘れてた!」と言って
「むらさき節」をやってくれた。
啞蟬坊が自分で一番好きてゆーてた歌らしい。

二部はギターで弾き語り。
芸人岡大介から、フォークシンガー岡大介に早変わりだ。

おお!高田渡さんの「仕事さがし」ではないか!
岡くん、実際渡さんとも、いろいろ話したらしい。
直伝の「仕事さがし」だ。
岡くんの動画見つからなかったので、ご本家渡さんのを。
話もおもろいわ〜〜!


おお!ほんで次はザ ・バンドやん!
しかもワシのフェイバリット、「ウエイト」やん。
岡くん、ワシより20近く若いのに、この辺の選曲!
泣かすなあ。
これは動画ありました!熊谷太ちゃんとやってます。

「ライオンはねている」の替え歌、路上生活者バージョン。
これもおもろかった〜〜!
ああ楽しい!

最近作ったというオリジナルフォークソング「満月」。
スタイルは昭和っぽいけど、今の時代にも通じるような歌詞にしてはるんやなあ。
その辺の接点、いろいろさぐってはるんやろうなあ。
ちゃんと、今の岡くんの年齢やからこそ、
感じられる歌詞になってるのもええ。

「イムジン河」も、ええなあ。
北千住、南千住の替え歌には、大笑い。

長谷川きよしさんの「心ノ中ノ日本」も岡くんバージョン見当たらず。
でも久しぶりに聴けて嬉しかったので、オリジナルバージョンを。

新曲「飛沫戦隊クラスター」は子供受け狙いらしい(笑)
これは、メロディはほんまに戦隊モノの主題歌っぽい(笑)
けど、歌詞はめっちゃ風刺やん!
本気で子供受け考えてるんかいな(笑)
まあ、そこに演歌師の筋があるんかもな。

西岡恭蔵さんの「グローリー・ハレルヤ」は
今年生まれた娘さんの子守唄に歌ってはるらしい。

ラストはオリジナル曲「東京」。
この曲、好きなんよなー。
東京がモチーフの歌なんやけど、
いつも、京都や大阪にいた若い頃の自分に
重ねて聴いてる。
最後の「富士の山」のところ、歌いたくて仕方なかった。

アンコールは、再びカンカラ三線で「スーダラ節」の現代風刺版からの「飲んだ節」。

いやいや、やっぱり一年に一度は聴きたいミュージシャンやなあ、と実感。
この文のところどころに岡くんの本の話が出てくるが、
岡くん、最近本出したばかりで、この本が素晴らしいんす。
ほんまにいろんなミュージシャンと交わりながら、
日本中の人に愛されながら、自分の音楽を育てていってるのが分かって、
ますます岡くんが好きになった。
話すのも恥ずかしいような過去の話も、
逃げずに、向き合って書いてるところからも、
岡くんの真っ直ぐで、嘘のない心根が見えた気がする。

CD同様、本の方も、よろしくお願いします!

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