フリーなコンサート番外編 cafe氣遊30周年記念@服部緑地公園野外音楽堂。
本日は、服部緑地野外音楽堂に氣遊さんの30周年記念ライブに行ってきた。

これだけのメンバーで無料!!
なんとも豪気で、絶対行きたいライブやけど、
この時期、万が一風邪ひいて熱出しても、
医者になかなか診てもらえそうにないので、
雨が激しいようなら我慢しようと覚悟してた。
午前中、土砂降りだったので、ほぼ諦めかけてたけど、
出かける予定時刻頃、なんだか収まって来たので、
居ても立っても居られず、緑地公園へと急いだ。
駅からの坂を下る。
公園に入り、左手に向かうと野外音楽堂が木々の間から見えてくる。


この道、通るのも、2年ぶりくらいかなあ。
なんだか歩いてるだけで、いろんなワクワクが蘇ってくる。
ここで、いろんなライブ観たよなあ。
ちょい遅れて入ったので、ライブは始まっていた。
まずはちすんトリオ。
ガンちゃん、マー坊、スダッチ、
ワシが座席についてマー坊が歌い出した途端に雨がキツくなってきて、
ステージ後ろのスタンドに移動。


移動するだけで、いろんな人に挨拶して頂けるのだが、
ただでさえ、顔識別能力が乏しい上に、
マスクで半分ヒントないので、ほとんど分からん。
ちょっと落ち込みかけるが、ガンちゃんの柔らかいボーカル、
マー坊の優しいギター&マンドリン、
スダッチの段ボールドラムにブラシの撫でるようなリズムが慰めてくれる。
ガンちゃんこと、李知承さんの音源はここから。
マー坊こと、芳賀まさひろさんの音源は
さて次は。おお!ロケット・マツさん!



背景に傘をさしながら観てる人のいる風景、なかなか面白い!
マツさんの優しいピアノが雨だれのように聴こえる。
ソロアルバムはこちらから。
マツさんがリーダーのパスカルズの音源は↓
お!横のテントに松井文ちゃん控えてる。
一緒にやってくれるのかな?

おお!マツさんが文ちゃんを呼ぶ!
やった〜〜!


ここで文ちゃん聴くの、何年ぶりなんやろ。
もしかして10年くらい?
なんかホッとするのは、久しぶりにここで文ちゃんを聴ける懐かしさか。
雨が止んできた。
せっかくなので正面の客席へ回ろう。
文ちゃん、晴れ女なんかな?
いかにも雨女の風情やけどな(笑)


ポツポツとした文ちゃんのボーカルを、埋めていくマツさんのピアニカ。
こんな少ない音で、こんな奥行きのある広い世界が創れるんやなあ。
その世界がピアノでさらに広がる。
続いては、良元優作。
今日は緑のパンツ。

気合い入れるライブのとき履いてる気がするなあ(笑)
まずは「道間違える」でノリを作って「風につらつら」。
曲聴いてる間は安心して聴いてるけど、
MCになると、なんとなくハラハラする。
参観日の親の気分かもしれん(笑)

「まあいいやで日が暮れて」がすごく沁みたので、
目を瞑りながら聴いてると、途中で歓声。
目を開けると有山じゅじさんがフルートを持って出て来はった!


とうぜん「満月の手紙」。
ファーストアルバムの時の名コンビやけど、生で観るのは初めてや!
もおおおお、たまらん!
来て良かったー!
観られて良かったー。
ラストは一人に戻り「君んち」。
歌詞に今回の主催、井上さんのお店「氣遊」を盛り込んで。ナイス!
お次はヤスムロコウイチさん、始まる前「もっと雨降らしたるー!」言わはったら、
ほんまに一曲目の途中で土砂降りに(笑)
ワシ、急いでステージ後ろのスタンドに。

一曲終わって一時中断、屋根のあるとこにセッティングし直し。
どんだけ言霊あるねん(笑)

ギャッギャッと唸るギター、憂いのある艶やかな声、
ええわー!さすがのヤスムロ節です。
お!ヤスムロさんが光玄さんを呼ぶ。
こういう共演が観られるのが、こういうライブのええとこやなあ。
ヤスムロさんの声と光玄さんのブルースハープ、相性ええなあ。
ブルースハープ入った瞬間にキュン!と来た。

ああヤスムロさんの「夜を見てた」はほんまええ曲!
それに光玄さんのハープまで入って、うっとりですわ。
そのまま、光玄さんの曲をヤスムロさんがサポート。

いつの間にか雨が止んでたので、また正面に戻る。

光玄さんの演奏、ゆっくり目のリズムのが多くて、ちょっとウトウト。
お!えんママと犬山のふぅさんがイチャイチャしてる(笑)

大塚まさじさんは、ペダルスチールのたこさんこと「長田taco和承」さんと二人で。

今日はほんまに降ったり止んだり。
また激しくなって来たので、バックステージに逃げ込む。
大塚さん、少し後ろ向いて歌ってくれる。

おお!プカプカ!やっぱり好きやなあ、この歌。
西岡恭蔵さんに近い大塚さんの聴けて嬉しい。
NIMAさんの舞踏には川崎知さんがサックスで音楽をつける。
川崎さんのサックス、甘い感じとフリージャズを行ったり来たりして面白い。
NIMAさんの舞踏は、相変わらず、ひらひらとしてて優美な中に、
ときどきハッと惹きつけられるキレがある。


最後、ちょうど青空が覗き始めた頃、
「オーバー・ザ・ レインボー」をベースにした即興演奏、見事。
そして、サプライズ 出演の木村充揮さん。

会場水を打ったように静かになり、そこに名曲「天王寺」が静かに流れる。
ちょうど空も晴れて来た。
ええ時間や。

もしかしたら、雨までが耳をすまそうとして、降り止んだんちゃうやろか。
と、疑ってしまうようなタイミングだった。
青空が覗く会場なのに、なぜか真っ暗の中、
木村さんにだけスポットライトがあたってるような、
不思議な静寂があった。
めっちゃ会場静かにしといて「おそうじオバチャン」(笑)
観客、こういう時期なので、声はあまり出さず、黙々と手拍子。
今精一杯のコール&レスポンスなんやな。
再び静かに音数の少ない曲。
ツクツクボウシが鳴いてることに気づく。
そして、やはり出てきました有山じゅじさん。名コンビ!


まずは木村さんリードボーカルで「大阪レイニーブルース」。
続いて、有山さんメインで「陽よ昇れ」。
やっぱり、この二人でやると、会場が熱くなるなあ。
こういう時なんで、そんなあからさまに盛り上がり表現できないけど、
雰囲気で熱うなってることはわかるもんやな。
木村さん、ステージ降りて、有山じゅじさんがソロで。


再び雨が降ってきて、ステージ裏へ。
ほんま慌ただしい天気やなあ。
有山さんの背中観ながらのライブって初めてやな(笑)

ちょっともよおして、ワシが立ち上がった瞬間、
金森幸介さん出てきはった。一緒にやるんかな?
思ったんやけどトイレから出てきたら、もう引っ込んではった(笑)
えらい力強いムーンリバー、有山さんならでは、やなあ。
お!金森さん再び登場。今度こそ、ご一緒にお願いします!



なんかだるっとしたリズムやけど、
二人の阿吽の呼吸で、不思議に濃密な世界ができている。
こんなゆったりとしたテンポやのに、どこか攻めてる感じのする音楽。
こんな音楽があるんやなあ。

有山さん、ステージ降りて、
金森幸介さんのソロ。
リレーみたいな感じで繋いで行くの、おもろいな。

いつの頃からか、金森さんの声の残し方が大好きになっていた。
引っ張るけど、粘ると言うのとは違って、最後はふっと抜く。
なんかそれが気持ちよくて、いつしかフレーズ終わりを楽しみにしてる。
やばい!心地よくて寝てまいそう(笑)
いつまでも聴いてられる音楽やなあ、思った。
お!ピアノが出てきた。と言うことは、
渋谷毅さんと、金子マリさん、小川美潮さんの「両手に花」やな。
まずは渋谷さん一人で。
日の暮れかかるこのタイミングに、憎いくらいの甘くゆっくり流れるような旋律。
ニューヨークのナイトクラブにいてるかのような上質なジャズ。
スイング感と言うか、湧いてくるようなグルーヴもあって、
たまらなく気持ちええ。

おお「ダニーボーイ」。美しい!
そして小川美潮さん登場。
おお!「はじめて」。
ワシの大好きな曲ですわ。



またこの声に会えたんやなあ。
まっすぐで、ちょっとコミカルな感じもするけど、
それ以上に哀しさを知ってるからこその優しい声。極楽!
美潮さんが金子マリさんを呼んで、交代。


今日のマリさんは渋谷さんとだからか、ジャズっぽいぞ。
それにしても歌の上手い人やなあ。
日本人離れしたクセのある声が、
渋谷さんのピアノとつかず離れず絡んで、
ほんまニューヨークのジャズクラブで、
黒人ボーカリストの歌聴いてるみたいな気分。
美潮さん再び出てきて「両手に花」、完成。


同じ女声だけど、ずいぶん高低差があるので、
声の違いがキチンと聴き分けられて、その絡みが楽しい。
アンコールは有山さん、金森さん、大塚さん、光玄さんかな?四人加わって。


最後に、氣遊の井上さんのご挨拶。

井上さん、こんな難しい時期に、
きめ細かく感染対策実施した、
素晴らしいコンサートを、しかも無料でありがとうございました!
井上さんの、スタッフの、音楽に対する、出演ミュージシャンに対する
愛情をビンビン感じる気持ちのよいコンサートでした。
これからもよろしくお願いします。
帰り道、公園内を一人で歩いてると、
たまたまロケット・マツさんに出会う。
このまま新大阪駅から新幹線で東京に帰るという。
ワシも同じ方向だったので、新大阪までの短い時間だったけど、
ご一緒させて頂いた。
久しぶりにマツさんとお話できて、
最後の最後まで、至福に満ち溢れたコンサートだった。
次はレインボーヒルで、またここに来られますように!
一年前の緑地公園でのフリーコンサート。
この状況で、この悪天候の日に、無料で、
よくぞ、こんな愛に溢れたすごい祭りやってくれはりました。
氣遊の井上さんに心から感謝です。
(20220901記)