完璧な時間使いの京都②「京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち」@福田美術館&嵯峨嵐山文華館。

映画を観たのが、烏丸御池近く、次の目的地は嵐山渡月橋近く。
ワシの知識で考えると、阪急で行くルートくらいしか思いつかないのだが、
さすがはグーグル先生「バスで一本で行けますがな!」と教えてくれた。
40分近くかかったが、たぶん電車で行ってもそんなもんやろうし、
バスからの眺めは新鮮で、楽しいバス旅だった。

大堰川は、ここ数日雨が降ったからだろうか、
えらい増水してて、なんかいつもの風景と違う感じやった。

まず向かったのは、福田美術館。
今、すぐ近所の嵯峨嵐山文華館と
京(みやこ)のファンタジスタ ~若冲と同時代の画家たち
という展覧会を共同開催してるのだ。

福田美術館は、若冲の作品が多いことで知られているが、
今回は出し惜しみせず、福田美術館が持ってる若冲、全公開なのである。
しかも若冲と同時代に生きた画家も与謝蕪村を中心に公開してる。
ワシの「橋本ヒネモス」の「ヒネモス」は
与謝蕪村の句「春の海ひねもすのたりのたりかな」から頂いている。
行かねばなるまい!!

やっぱりまとめて観ると圧倒されるほど、素晴らしいのだが、
うち何点かは、既に観たことのある絵だった。
うわ〜〜〜〜!とまではならず。

けっこうおもろかったのは、テレビドラマ「ライジング若冲」でも絵画指導をした
岡原大華さんが、一本の筆で、伊藤若冲、池大雅、円山応挙、曽我蕭白、長沢芦雪
それぞれの筆使いを再現してるコーナー。
その違いがよく分かって、なるほどなるほど!となった。
そうそう、ワシは、曽我蕭白も好きなので、
その作品がいくつか観られたのも嬉しかった。
さすがにこの時期の平日、ゆっくり静かに観られたのも良かったな。

数百メートル移動して、嵯峨嵐山文華館。
こっちもおもろかった。
こっちでは、その時代の画家の同じモチーフ(動物が主)を並べて展示してた。
例えば虎(撮影OKでした。)

あ、ワシ圧倒的に曾我蕭白が好きやな。

あと猿のコーナーにあった森狙仙も好きな画家。

ここは庭も素晴らしい。
生け垣の向こうは、道路挟んで大堰川。
なんてええロケーションなんや。

そして二階からの眺めも、抜群!!

しかも二階は大広間、座ったり寝転んだりしながら、若冲が観られるのだ。

ここには、若冲と、弟子などの作品も並べて展示してあった。
若冲の弟(青物問屋を継いだ人)も絵を描いてたんやなあ。
けど、若冲と比べると、やはり惹きつける力は弱い気がした。

渡月橋方向にバス停を目指す。
こんだけ天気ええのに、こんだけ人のいない嵐山は初めてだ。
ミンミンゼミがずっと鳴いている。
なんだか嵐山というより、田舎のおばあちゃんちに来てるような気がした。
嵐山で、こんな風に感じるのは、もちろん初めてだな。


バスの時間まで少しあったので、
いつもは長蛇の列が出来てて、素通りしかしたことないコーヒー屋さんに寄ってみる。
わりとすぐ、頂けた。

美味しかったけど、あんな並ぶほどなんかなあ。
まだワシはコーヒーの美味しさを理解できてないのかもしれんが。

バス停近くの土産物屋&レストランの窓に、なぜかカエルの絵がポツンとあった。
不思議に思って見回すと、「ようこそレストラン嵐山へ」の文字。
そうか、まだ描きかけなのか。
しかし、なぜこんな離れたとこにカエルを描き始めたのか。
そして、文字も、これは、なんとも、、ねえ。

来たルートとは、また別の路線のバスで、
次の目的地まで乗り換え無しで行けるバスを待つ。
もちろんこれもグーグル先生が教えてくれた。

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