Accovio、Ryokan da familiar、デグルチーニ@ムジカジャポニカ。
土曜日はムジカで、3バンドライブ。
昨日記事でアップしたけど、このときワシはスマホパニックの真っ最中で、
落ち付いてライブを聴ける感じはなかったのだが、
「どーせ家にいても、イライラするだけ」と思い、ムジカに来て、ほんまに良かった。
三組とも素晴らしいライブやった。
まずは、ACCOVIOから。
この日は、バイオリン、ギター、ピアノのトリオで。
たった3人なのに、この音の広がりって、なんなん?
深くて、広くて、スリリングで、ドキドキしながら惹き込まれていく。
そしてワシの好きなのが、バイオリンのレンさんの、
この音楽やる人と同一人物とは思えない、雑でええ加減な感じのMCだ(笑)
レンさん、喋ると気持ええくらい大きな声で笑う姉御なんやけど、そのまんまのMCが楽しい。
けど、音楽に戻ると雑なとこなどひとつもなく、
センスのええ、Accovioでしか聴いたことのない世界を広げてくれる。
このギャップ、ええなあ。レンさんの弓の動きの美しさにも、見とれてしまった。
そして、続くは、名前が正式に「Ryokan da familiar」に決まった、かんちゃんのバンド。
本日の従業員はかんのとしこ(女将アコーディオン)みちしたかつみ(番頭トランペット)
古味亜紀(仲居頭ヴァイオリン)フェイターン(仲居テルミン)グッチ:赤犬(風呂の釜炊きパーカッション)に
ゲストとして、クスミヒデオ:赤犬(たまに来る外商さんバンジョー)の6名。
まだまだ設定を決めてる途中らしく、探りさぐりのかんちゃんの小芝居がめっちゃおもろい!
場内爆笑の連続。もうこのグダグダのままでええんちゃうやろか(笑)
そして、グッチさんあたりがいろいろ考えたんやろな~(笑)曲の紹介もひとつひとつ旅館に結び付けて。
細かいとこまで笑わせてくれるわ。
演奏の方も、ぐっと進化していた気がする。いや深化かもしれない。
ベースにあるのは、ほっこりするようなかんちゃんの人柄。
そして、その人柄に惹かれた人たちがかんちゃんを盛り上げる感じ。
なんかこのバンドの曲でワシの大好きな「ばらとみつばち」の関係みたいやな~とか思いながら観てた。
クズミさんはゲスト出演やからこのバンドで聴くのは始めてやけど、
さすがに芸達者。このバンドのおさえどころ、きっちりおさえてきはる。
最大9人編成のバンドらしいのだが、この日はゲストも入れて6名。
その分、ひとつひとつの楽器がより存在感大きく聴こえる。
その中でおもしろかったのは、テルミンやなあ。
あの不思議なつかみどころのない感じが、かんちゃんの人柄にぴったり重なる気がした。
また次のみたくなるバンドやなあ。
そして、トリはデグルチーニ。
重厚で、色っぽく、怪しくも、蠱惑的な世界。
相変わらずかっこえええええええ!
ちょっと変則的で、でもぶっといリズムがこのバンドの背骨やなあ、とこの晩は感じた。
そんで、なんでやろ、リズムに神経を向けて聴いてると、
このリズムが知久寿焼さんの音楽と重なって聴こえて来た。
音楽自体は180度違う気がするのだが、なぜかリズムに共通点が多い気がしたのだ。
「ダッタタ ダッタタ ダッタタ ドカドカ」ってベースのリズムが似てるのかなあ。
その上に乗っかる音楽は随分違ってるが。けど両方好きな音楽だ。
基本クラブとかは苦手なんだが、こういう音楽をやってくれて、
観客も踊るだけでなく、聴く気もあるんなら、クラブとかも悪くないなあ、とそんなこと考えてた。
この3バンド、共通するのは、MCで笑いを取るってことかな?
デグルチーニもでぐちさんの半分何言ってるのかわからん、
ええ加減なMCで場内の笑いをかっさらっていた。
アンコールで、やったベィビーワナ ムーンは圧巻やったな。
歌詞は、最初から最後まで「ベィビーワナ ムーン」のみ。
なのに、「次はどうなるの??」って凄いスリリングな感じがした。
落ち込んだ気分だっただけに、行って良かった。
家にいたら陰々滅々としてたんやろうなあ。
まあ、頭のどっかにスマホのことがあって、たぶん初めて、一滴も酒を飲まずにムジカのライブを過ごしたのだが。
けど、スマホのこと別にしても、行って良かったなあ、と思えるライブでありました。