初信楽。

12月2日木曜の朝、しまった!寝坊した。
京都に泊まって、朝イチに映画観に行くつもりやったのに、
起きた時間が映画の始まる時間。
やむなく、映画は諦めて、次の予定地に早めに向かう。
その場所も楽しみだった。
人生、初信楽。
焼き物好きなのに、なんで今まで行かなかったのだろう。

JR草津で乗り換え、近江富士を見ながら、日本の原風景のような田園の中を進む。
貴生川で乗り換え。初めての信楽高原鐡道。
ちょっと鉄入ってて、NHKの朝ドラ好きで、焼き物好きな
ワシの血が騒がんわけがない。
ほんまになんで今まで来てなかったんやろう。

信楽高原鐡道、中の写真撮るの忘れてたけど、
地方鉄道とは思えない、すごく立派な内装やった。

そして走り出すと、なに??これ??
童話の世界に入っていくんか?
急勾配の坂をずっと登っていく。
両側に森が迫ってくる。
こんなええ鉄道やったんか!
ほんまに、なんで今まで、、。

すんません!景色に夢中になりすぎてて、
写真、この一枚しか撮ってませんでした。
ほんまに、まだ二日酔いで夢の中におるんか?
思うくらい、素晴らしい景色の中を列車は進みます。
駅名も「紫香楽宮跡(しがらきぐうし)」「雲井」「勅旨(ちょくし)」
「玉桂寺前(ぎょっけいじまえ)」と、
歴史好きなワシの琴線を、ぐわんぐわん揺らします。
ほんまになんで、、、(もうええか)。

信楽駅に着くと、狸だらけ。しかもクリスマス仕様。
駅前には、驚くような巨大狸。
公衆電話と比較すれば、そのデカさがわかりますよね。

駅に着いて、さて、どうしよう。
何も調べてこなかった。
駅の売店に観光マップみたいなんがあったので、
それを持ちながら、適当に歩き出す。

なんかまだ地図は飲み込めてないけど、
おもろそうなもののある方に、トロトロと進む。

なんだかわからん看板を見つける。

分かった。
そうする。
揉めたつもりもないけど。

ええ感じの建物のお店があったので、寄ってみる。
花の手入れをしていたお店の方が、いろいろと教えてくれる。
「買わなくてもいいから、観ていってください。せっかく来はったんやから」
ほんまに気持ちのええ対応してくれはるなあ。

自然釉の話、どんな風に作るか、いろいろ教えていただいたが、
全然押し付けがましくない。
嬉しそうに答えてくださるもんで、
ついついお仕事の邪魔して、いろいろお聞きしてしまった。

地図を見ながら、なにかありそうな方向を探る。
なんとなく、町の中心っぽいところに神社があるようだ。
お参りしておこう。

地図を見ると、この神社の横の坂からが窯元めぐりの地域のようだ。
少し、地図に沿って歩いてみたが、
いつの間にか、地図のどこを歩いてるか、わからなくなってしまった。
仕方ないので、気の向くまま、好きな風景のある方向へと歩いていく。
ワシはどうも路地があると行かずにはおられんようだ。
ますます地図のどこにいるかわからなくなる。

そのうちに少し便意が来てしまった。
どうしよう、、方向さっぱりわからんけど、
さっきコンビニがあったなあ、コンビニにトイレなくても、
あの辺りに行くと喫茶店もあった気がする。。
とか思いながら坂を降りてると、偶然公衆トイレらしきものを見つけた。
10年ぶりくらいの汲み取り式トイレだったが、全然臭くなくて、
無事、危機を脱出。

さて、どうしようと思っていると、雑貨屋のようなお店があった。

おお!!ここは!!
後ほど集合しよう、ということになってる「あわいさ」さんではないか!
トイレといい、あわいささんと言い、
渡りに船すぎる展開。
ワシは信楽に愛されてるのかもしれない。

あわいささんは、入って5秒で好きになるお店だった。

おお!矢野絢子ちゃんのCDが置いてる!

うわ!足田メロウさんの作品も!
そう言えば、メロウさん、信楽在住だったはず!

聞こえてくるお店の方と地元の方の会話も、ええ感じ。
なんとなく昼寝がしたい気分やなあ。
居心地良くて、ずっとここにいてたいなあ、と思い始める。
そうこうするうち、ここで一緒にお昼ご飯をいただく予定にしていた
玉崎さんから連絡が入り、
「山村暮鳥のうた」ご一行様を連れて、お店にいらっしゃった。

お昼は、一人鍋定食を頂く。

美味い!鶏のつみれも美味かったけど、
野菜が抜群に美味い。
一人で食い切れるかなあ、と思ってたけど、
おかわりが欲しいくらいだった。
デザートのシャーベットも甘すぎず、スッキリしてて、美味しい。
他の皆さんの食べてたタイカレーもええ匂いしてた。

庭もええ感じ。
何時間でもいてられるなあ。

玉崎さんが買ってきてくれた、たい焼きも美味かった!!
生地にお茶を練り込んでるらしい。ワシが頂いたのは、中身、豆乳カスタードクリームで、
これがまたあっさりしてて、甘いもの、やや苦手なワシでも、買って帰りたいと思うほどだった。
しかも、このお店、さっきワシが写真撮った「茶と和解せよ」のだったらしい。
その上、そのお店は玉崎さんがバイトしてるお店でもあるらしい。
なんだか、嬉しい偶然が重なるなあ。
ワシは、もう信楽を大好き、と言える気持ちになっていた。

そうこうしてるうちに今日のライブの始まる時間が近づいていた。
車に全員乗り切れないので、まず出演者を会場に送迎することになり、ワシはお留守番。
しばらくして玉崎さんが迎えにきてくれた。
結局ワシは2時少し前から、5時過ぎまで、あわいささんにお邪魔していた。
夜も営業してたら、まだいててもええくらい気に入った。

ちょうど、移動途中が日没時刻だったようで、ええ感じの夕焼け空に向かい、
会場に連れていった頂いた。
今日は、「山村暮鳥のうた」のワンマン。
初めての場所でのライブ、むちゃくちゃ楽しみではないか!

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