山村暮鳥のうた@信楽村木邸。

着いた先は、信楽の山の中の広めの民家でした。
ここもすごくええところで、着いた瞬間、
くつろぎモードに入ってしまいました。

三々五々、お客さんが集まってくるんだけど、
みなさん、なんか、片手にタッパーや、お皿を持って入ってくる。
なんか持ち寄りのホームパーティに紛れ込んだ気分やなあ。
あわいさの方もいらっしゃった。
たぶん、今日一番長い時間をワシと過ごしてるのは、あの方や(笑)

リハから聴ける幸せ。
リハでは山村暮鳥以外の曲もやってくれて、めっちゃ得した気分。

(たぶん)自家製パン、揚げたてのハマチ、
お汁粉にお煎餅、次から次に出てくるもんが漏れなく美味しい。
パラダイスやないか!

ステージの飾り付けも少しずつ進む。
ステージ横のタペストリー、かかった瞬間、
うわ!と声が上がる。
むっちゃええ色。図柄もすごくいい!

さあ、そして、いよいよライブ始まります。
普段のライブと全然ちゃう雰囲気やけど、
そのことが、気持ちを特別な場所に連れてってくれる気がした。

「空の雲雀は歌っている」て歌詞の「理解」から。

ピアノは基本的に歌の伴奏やのに、
ベースは関係ないようなことやってるようにも聴こえる。
けど、ちゃんと通じ合ってて、頭より気持ちで納得できる。
この絶妙なバランスが、ワシの好きなところなのかもしれない。

二曲目は「月夜のボタン」。
ここまでしか曲順決めてないらしい。さて、どうなりますか?(笑)

「かなへび」は、ほぼ朗読のような、
ユニークな詩で、宮坂さんのベースがカッコよくて、おもろかった。

生物シリーズで「雪虫の唄」。
これもおもろい詩。山村暮鳥って、こんな詩も、書くんやなあ!

一部最後は「嗤い」。
こりゃまた切ない!
そして、音の配置が上質。
こりゃええわ!
なんとなくヨーロッパ映画観てるみたいな気分。

二部は昨日聴いて、むっちゃ気に入った「氣稟」から。
「烏は木に眠り、豆は莢の中、秋の日の真実、丘の畑金色」。
素朴な言葉がものすごくノーブルに響いてる。
部屋の隅では薪ストーブがオレンジの光を燻らせている。
ものすごく贅沢な時間だ。

次の曲、大野さんはピアノとピアニカを連弾。
ピアノはすごく綺麗な伴奏っぽいのに、
ピアニカはもうフリージャズのよう。
よう右手と左手でそこまで違うことできるなあ。
おまけに宮坂さんのベースが、またアバンギャルド。
むちゃくちゃカッコええ!
曲名聞き漏らしてしまったけど、
暮鳥が一番尖ってた30歳頃の詩らしい。
確かに詩も尖ってたけど、演奏も尖りまくってた。

「そこの梢のてつぺんで一はの鶸がないてゐる」。
これ、ある意味一番「山村暮鳥のうた」らしい曲のような気がするなあ。
気品を感じる演奏に、
声を、ひとつひとつ置いて行くような大野さんの歌い方。
素晴らしいっす!

「太陽はいま蜀黍畑にはいつたところだ」。
ああ、これもええ景色が見える。
雄大な景色や。
家の奥からワンちゃんが鳴いてたけど、曲が終わると鳴き止んだ。
もしかしたら、歌ってたんかもしれんな。

「藤の花」。
宮坂さんの弓の響きが薪ストーブの炎にマッチしてて、
その前にワンちゃんが寝そべってて、
なんだか泣きそうな気分になる。
しあわせって気分を絵にしたら、こんな風になるんやないか。

ラストは暮鳥の一番有名な「雲」。

ワンちゃんはとうとう寝てしまったようだ。
名もなき幸せな幸せな一日だ。

アンコールは、生で大野さんアコーディオンで。
なんやろ、なんでやろ、むっちゃ込み上げてくる。
今日信楽に来て、ほんまに良かった。
このライブを観られて、ほんまに幸せや。

今日は、高校生くらいの方も何人かいらっしゃったけど、
みんな自然に笑みが溢れてくるような表情で観てて、
それを観るのも、すごく嬉しかった。
こんな歳のうちから、こんな上質な音楽聴けるなんて、羨ましいなあ。

観客の皆さんは、顔馴染みが多かったようだが、
皆さん、すごく気さくに話しかけてくれて、
美味しいもん、いろいろ食べさせていただいて、
ほんま満ち足りた時間を過ごさせていただいた。
その上、草津から来てる方がいらっしゃって、
JR琵琶湖線の南草津まで送って頂いた。
南草津まで行けば、大阪駅まで新快速で一本だ。

その帰りの車の中でも、いろんなお話が聞けてすごく楽しかった。
聞けば、その方は、ワシがおおお!と唸ったタペストリーの作者だった。
あの絵、ベンガラで描いてはるらしい。
あの落ち着いた色合いは、そういうことなのか。
なんか嬉しいことが数珠繋ぎのようにやってくる。
途中、急に車が止まったので、どうしたのか?と思うと、
けっこう大きな鹿が道路の真ん中にいて、ビックリした。

ほんまに体験しようと思っても、なかなかできない時間を過ごして、
満ち足りた思いで、新快速の移動時間を過ごした。
寝過ごして姫路に行ってしまわないことくらいしか心配事のない、
極上の時間を過ごし、その日のうちに家に着いた。
家に着いて、風呂に入ると、次の瞬間には、熟睡してた気がする。
ほんまにええ一日を過ごさせて頂いた。

今度は春先に、また信楽に行きたいと思う。

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