みわトシ鉄心 、津山篤&長野友美 @カフェ周。

昨日は昼間から平野町のカフェ周で、ケルト&トラッド祭。
ここはギャラリーも兼ねてるので、なんだかええ感じの絵を観ながら、開始を待つ。

まずは、ほりおみわさん、トシバウロンさん、金子鉄心さんの「みわトシ鉄心 」。
なんとなく和気藹々とした雰囲気で鉄心さんのお話から始まりました。

鉄心さんのバグパイプ、なんか初めて観るタイプのデザイン。
カッコええなあ。鉄心さん、バグパイプ演奏しながら歌ってはる。
そうかバグパイプって、空気溜めるとこを腕で押しながら管に空気送るから、
演奏しながら歌えるんや。
歌いながら演奏できる管楽器って、他にあるんやろか。

3人が歌うリズミカルな曲から始まった。
歌主体でマウスミュージックというらしい。
歌詞はゲール語のダンスミュージックということだ。
道理でリズミカルなはず。
トシバウロンさんのバウロンがそのリズミカルさを、さらに飛び跳ねさせる。

三曲目もボーカル主体、元々楽器でやってる曲をボーカルで歌うみたい。
途中、トシバウロンさんの日本語ラップも混ざって、めっちゃ楽しい。

一転してインスト曲。緊張感の中に緩さもあって素晴らしい演奏!
これはこれで、心のどこか違うところが、ウキウキしてしまう。
それと同時にウルウルもしてしまってる。

鉄心さんの楽器の説明。イーリアンパイプというアイルランドのバグパイプらしい。
通続音も音程変えられる、一番進化したバグパイプらしいが、
これができた頃、さらに進化したアコーディオンができたため、
あまり普及しなかったらしい。

次は「オランマの雄鹿」トシバウロンさんの講談から始まりました(笑)
おお、みわさんも続く!おもろい!
講談が次第に歌になり、、、
うわあ!一斉に楽器演奏に入るところの気持ちよさ!
こりゃ、もう快楽やわ。
たまらんわ。

ゆったりとしたバラードは、トシバウロンさんとミワさんのデュエット。
バラードと言ってもベトベトしてないとこが好き。
歌詞を聴くとラブソングなんやけど、
意味を考えずに聴くと、すごく内省的な音楽に聴こえた。
自分の心に耳を傾けてる感じ。

鉄心さんのウィッスル、なんかリズムの取り方がすごく変則的でおもろい。
ケルトの伝統的なリズムなんやろか。

バウロンソロから入る曲、ほんまバウロンて、不思議な楽器やなあ。
こんな音程自由な太鼓って、トーキンドラムくらいしか他にないと思うけど、
トーキンドラムでも、ここまで細かいニュアンス出せない気がする。

このトリオはケルトの中でも、ボーカル中心みたいやけど、
こんなケルト音楽聴くのはは初めてかもなあ。

最後は観客も歌う。
もちろん、座ったまま、マスクしたまま。
うーん!楽しい!
単純やけど、歌うと楽しいって、真理かもしれんなあ。

続いては、やっと観られた!
津山篤さんと長野友美さんのトラッド・デュオ。
一度スケジュールが合わず断念、
「やっと行ける」と思った当日、微熱が出て行けず。
普段なら行っちゃうくらいの熱やったんやけど、
時期が時期なんでねえ。
三度目の正直で初観賞。
今日は原口豊明さんも入ってトリオ編成。

こちらも、一曲目はバグパイプの通続音だけ鳴らして、
長野さんと津山さんのボーカルで始まった。
ケルト、というより何かの宗教音楽にも聴こえる。
津山さんのホーミーも絡む。

ギター入ると、テンポアップ。
早口言葉のようなボーカルやな。
なんか、心地よく急き立てられてるみたいで、掻きむしられる。
長野さんの歌の上手さと、声が元々持ってる哀愁みたいなのが、
曲とよくマッチしてて、奥行きのある音楽。

次の曲はスウェーデンの民謡らしい。
曲調はケルトっぽくないけど、背景に見えてくる懐かしいような切ないような風景は、
ケルトっぽい気もする。
ケルトは元々先住民族としてヨーロッパ全域に住んでて、
追いやられて、スコットランド、アイルランドに集中して住んでる民族で、
追いやられる途中で、その土地に隠れ住んだりした人たちもおるので、
スウェーデンにも、ルーツにケルトを持つ人たちがいるのかもしれない。

長野さんと津山さんの完全ア・カペラ、カッコいい。
ゲール語やと思ってたらどうやら日本語も混じってるようや。
シジミ蝶の種類、いろいろゆーてるみたい。
蝶のポーズで踊ってるし(笑)
イタリアのケルトミュージックらしい。
やっぱり、いろんなところに残ってるんやなー。

フランス南西部オクシタニアのオク語で歌った曲、
なんとなくムッスーTに似てる気もした。
確かムッスーTもオク語とかで歌ってなかったっけ?

ケルトミュージックというより、
ヨーロッパ各地に残るケルトをルーツに持つ民族のその地域なりの発展をして来た音楽、
いやもっと広くヨーロッパのトラッドを、
自分たちなりのフィルターにかけて音楽を再構成してる感じなのかな?だからかな?
曲によっては、すごくロックを感じたりもするし、
ヨーロッパの古謡のように聴こえたりもする。

長野さん、津山さん二人のギター&ボーカルの曲、明るく優しいのに、
やっぱりどこか切なくて、ちょい寂しくなるのに、
聴いてると何かが浄化されてるような気にもなる。
途中からバグパイプが入ってきて、サーっと世界が広がって気持ちよかった。
ステージの幕の前で役者が演じてて、
急に幕が上がって、雄大な自然のセットが現れたような感じがした。

とか言いつつ、外国語かと思って聴いてたら、
津山さんのええ加減な日本語が混じる。
あ!長野さんまでがええ加減日本語を!(笑)

最後の曲は、津山さんのホーミーから。
ちょけるのかと思ったら、今度は最後までボーカル主体の美しい曲でした。
いろいろ予想を裏切ってきはる(笑)

アンコールも、ゆったりと美しい曲。
津山さん、このユニットに関しては「津山が真面目にやってる」ってことが話題になってるらしいです(笑)
この曲もおふざけなしできれいなまま終了。
アンコール二曲目は、アルバムにも参加してる武鑓隼太さんも加わって。
長野さんの声って、ほんま深くて、詩か物語を朗読してるのを聴いてるような気分になるなあ。
う〜ん、うっとり!

思った以上に美しく、たまにアホらしい期待以上の音楽でした!

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