映画「テレビで会えない芸人」。
これは儲けもんでした!
空き時間にちょうどよく、タイトルもおもろそうだったので、
予備知識ゼロで観た松元ヒロさんのドキュメンタリー「テレビで会えない芸人」。
テレビでも活躍してた松元さんは突然、テレビから姿を消す。
干されたわけではなく、自ら、去っていったのだった。
「誰かが社会に水を差さなきゃならない。」
だから松元ヒロさんはテレビを去った。
ヒロさんを認めていた立川談志さん曰く、
「テレビはサラリーマン芸人しか生きていけないから。
クビにされないようにしなくちゃいけないから」。
まず第一に報道機関であることを考えれば、
テレビこそ、社会に水を差す存在でなければ、いけないのではないだろうか。
報道には、カメラには、その力があるはずだ。
それなのに、自分のやるべきことをやっている人すら
排除してしまうのが、テレビというメディアの現状なのだ。
そして、ヒロさんを取り巻く人々、奥さん、恩師、談志さん、永六輔さん、
どの人も、ヒロさんを愛しながら、認めている。
その人たちとのやりとりが、面白かったり、愛おしかったり。
なんか硬派な言い方で始めてしまったが、
そういう社会の話を抜きにしても、十分楽しめる映画だった。
まあ、せっかくなんで、社会のことも考えてみた方が得だとは思うけど。
ご本人からコメントいただき、感激!
(20230202記)