4月14日④妙心寺。
さて、仁和寺を出て、次の予定まで、まだ相当時間があります。
この辺で何かやりたいことあったかどうか。。
そういえば、妙心寺って有名やのに、ワシ行ったことないかも。
歩いても行ける距離でしたが、やっぱりワシは嵐電に乗りたい!
タイミングよく電車のくる時間やったので、一駅ですが乗りました。
来る時、駅舎と双ヶ丘、一緒に撮るの忘れてたので、それも押さえて、と。
なんかクラシカルな車両、来ました。
それほど、熱心ではないんですが、
少してっちゃん入ってて、しかも路面電車や一両編成が
好きなワシは、当然嬉しくなります。
単線で住宅地の中を縫うように走ってるのも、たまらんっすわ。
乗る時、油断してて写真撮れなかったので、
降りた時、撮りまくりました。
歩いて数分で、妙心寺の北門に着きます。
なんか観光地化されてなくて、ええ感じのさびれ具合。
門を入ると、いきなり塔頭が立ち並び、石畳がズドーン!
想像と違い過ぎる。なんだかデカ過ぎるぞ。
どこ歩いてるんかもわからんまま、歩きます。
こういう時、貧乏性のワシは、RPGで隈なくヒント聴き回るみたいに、
一応全部の場所を歩いてみたくなるから大変です。
拝観できる大法院というところを見つけました。
お抹茶も出してくれるらいい。
ちょうど休憩したいところだったのでちょうど良かったです。
こじんまりとしてるけど、ええ庭です。
意外と高低差もあるみたい。
大法院出て、行けども行けども妙心寺。
途中にええ景色もいろいろあるから、むちゃくちゃ時間かかります。
途中の塔頭のひとつ、入れませんでしたが、門の外から見える仏像、
あれは、絶対法隆寺の救世観音がモデルやと思いますわ。
ということは、救世観音がフェノロサによって姿を世間に表した明治以降の仏像か、、
とか仏教&仏像おたくの楽しみを味わいながら歩きます。
ちなみにこれが救世観音。
ようやく、南側の門に着きます。
南北でこの距離、東西にはどれくらいあるのか、まだ全貌がわかりません。
もう一度、南門を入り直し、
左手にある塔頭、退蔵院へ。
なんかミニチュアの枯山水作れるところあったので、しばし楽しみます。
ここも、こじんまりとしたええ庭。
如拙の「瓢鮎図」をお持ちのようですが、展示してあったのは、模写でした。
国宝の本物は京都国立博物館にあるらしいです。
けど、見事。
さすが雪舟が祖と仰ぐ人です。
「こじんまりした庭」と思ってたのですが、
どうも、奥にも門がある。
行ってみると、写真では撮りきれないな巨大な枝垂れ桜!
しかも形のいい名木!しかも満開!!
うわああ!!!来て良かった!!
しかし、それで終わりではなかった。
そこから下り坂が続いている。
さっきのとこ同じくらいのスケールの枝垂れ桜が、もう二本かな?
それだけでなく、すごく洗練された庭の作り。
一番下まで下がると、こんな広い庭やったんか!
流水の音も心地いい。
しかも川が微妙に曲線を描いてて、面積以上の奥行き感を演出してる。
これは一級品の庭でしょう!
いやあ、ほんま来て良かった。
この日、一番の感動でした。
あんまり感動したので、売店の方としばしお話ししてしまいました。
その方にお聞きしたところによると、この庭は比較的新しく、
島根の足立美術館を作ったのと同じ造園家が作らはったそうです。
え!てことは中根金作さんやん!
昭和の小堀遠州と言われた!
いやあ、拾いもんしました。
なんも調べてこなかっただけに、余計嬉しかったです。
とかすんごいいろいろお話しして頂いたのに、
なんも買わずに帰りました。
ほんますんません。
ほんま、どこから観ても絵になるええ庭でした。
お話によると秋もええそうです。
こんなええ庭で、こんな桜が綺麗な時期に、これだけ人が少ないってことは、
秋もそう混まないのかも。
絶対来よう。
退蔵院の外は妙心寺のメインエリアです。
馬鹿でかい建物が並びます。
なぜか、この日は、拝観できなかったようです。
まあもう時間が時間やし、
退蔵院でお腹いっぱいになってたので、
ワシとしてはラッキーでした。
秋に退蔵院来る時に、一緒に観よう。
さて、一応、南北は踏破しましたが、東西にはどれだけ広がってるのかは、まだ未知数です。
来る時は、お寺の西側を歩いたので、東側を探索しつつ、北門に戻りましょう。
なんだか、東西も果てしないぞ。
そっか妙心寺って、学校もやってるんやった。
つーか妙心寺がやってる大学って、ワシの弟が通ってた大学やん!
と、ここまで来て、やっとそのことに気づく兄。
弟よ、すまん!
一応、門で区切られてるけど、その中は完全に、ひとつの町って感じでした。
後で調べると、東西500メートル、南北600メートル、
東京ドーム7個分の面積らしいです。
二条城より広いやん!
ワシ、全然知りませんでした。
もういくつか、拝観できる塔頭あったんですが、もう無理。
すごすご、嵐電に戻り、北野白梅町でバスに乗り換えて、出町商店街を目指しました。
けど、退蔵院を知ったことは、ほんま大収穫でした。
激しくお勧めいたします!