ワシはSFは無理な体になってしまったのか。映画「シン・ウルトラマン」。
ウルトラマンの初回放送が1966年、ワシが4歳の時。
その後、何度も再放送してたし、
セブンや帰って来たウルトラマンも観てた。
レオあたりから、あまり記憶がないが、
調べるとレオは1974年、ワシが12歳の頃。
音楽を追いかけ始めたころやなあ。
まあとにかく、世代ど真ん中ではあるし、
けっこう話題になってるんで、「シン・ウルトラマン」観に行って来た。
話題になってるのがようわかった。
脚本もよくできてるし、役者の演技もいい、
CGもクオリティ高いし、演出も確かだ。
テレビ放送バージョンへのリスペクトとオマージュも感じた。
テレビ放送の時は「なぜかそうなった」という感じで流していたところを
現在の進化した科学力で説明するところも良かった。
すべて揃っている。
なのに、なぜか、ワシは途中で退屈してしまった。
う〜む、ドキドキしないのである。
少年時代よく観てたことによるノスタルジーも感じない。
なんだろう。
たぶん、ワシ側の問題なんだろう。
ある時から、SF的なものを受け付けなくなってるのだ。
一時はフィクション全般受付なくて、
ドキュメンタリー映画しか観られないときもあった。
現実にいろいろ問題がありすぎて、
「フィクションの世界って作りもんやん」と思ってしまうと、
観る気になれなかったんだと思う。
今は、それは克服して、フィクションでも現実の世界を炙り出すような
ノンフィクションでは描けないような真実を観せてくれる作品もある、
と思うようにはなった。
けど、現実から、遥か遠くにいるSFは、まだ無理なのかもしれない。
この作品ならノスタルジーもあって、
楽しめるか、と思ってはいたのだが。
現実感がないと、自分ごとと思えなくて、気持ちが入らないのかも。
子どもの頃は、現実のこと、あまり知らんかったから、
熱中できたんかもしれんなあ。
あ、でも好きな方には、きっと面白い映画だと思います。
どうぞ、気にせず手に汗握ってください!
ちょっとおもろかったのは、予告編にもあるけど、
「怪獣はなぜかこの国にしか出現しないんだ」ってセリフ。
それ、ワシも昔から思ってた!!と手を打った。