兵庫県ミュージアムめぐり③THE GREATS 美の巨匠たち@神戸市立博物館。
3つ目は神戸のど真ん中に出て、神戸市立博物館でやってる
スコットランド博物館の「THE GREATS 美の巨匠たち」。
ほんまは六甲アイランドから大阪に引き返して映画観るつもりやったんやけど、
山下清さんの展覧会と白洲次郎・正子さんの展覧会が、
面白くて、分厚くて、思った以上に時間かけてしまい、
間に合わなくなったので、予定変更。
実は神戸市立美術館、初めて入る。外観は観たことあって、
重厚で、花壇まで神戸っぽいのに、
中に入ったことはなくて「いつか行かなくちゃ」と思っていた。
予定してなかったとは言え、ええ機会であった。と思ってたんだけどねえ。
さすがに旧横浜正金銀行(現 三菱UFJ銀行)神戸支店ビルの再利用。
玄関ホールの吹き抜けも、それを囲む回廊も素晴らしい。
けど、展示がなあ。
ひとことで言ってしまうと旧態依然って感じかなあ。
こういう大きな美術館の展覧会にありがちなんかもしれん。
ええもんは揃ってる。
けどそれを編年的に並べて、説明つけて、、と、
なんか狙いがなくて散漫な印象。既視感がすごい。
「THE GREATS 美の巨匠たち」ってタイトルも、
国を代表するような大きなヨーロッパの美術館の展覧会なら、
どれでも付けられそうな気もするしなあ。
その中でも、エル・グレコとかターナーとか、ワシの好きな画家のは、
浮き立って観えはするけど、
新たな発見、みたいなものはあまり感じられなかった。
展示の仕方、見せ方も、「客を順路通りに歩かす」ってことだけに
気が行ってる感じで、自由度がない。
古い建物なんで、いろいろ制限はあるんだろうけど、
そういうの乗り越えて、面白い展示やってる展覧会、
キュレーターさんの熱意が感じられる展覧会が増えてるので、
余計に古臭く感じてしまう。
要は、観客の気持ちを動かすような心理的な導線にも、
実際、歩く導線にも、面白みがないってことなんやろうな。
時間軸で並べただけ、だからだろうか、
最後、いいモノなんだろうけど、
信じられないくらの小作で終わっていた。
一番印象に残ったのは、会場移動するときに通った
階段室の美しい曲線とテラテラとした質感かもしれん。
ほんま、ええ作品、いっぱいあったのに、
なんか教科書読まされただけ、
みたいな気のする、残念な展覧会でした。
コメント欄のしんちゃんとのやりとりが楽しかったです。
(20240723記)