リアル・バクダッド・カフェか。映画「サハラのカフェのマリカ」

映画「サハラのカフェのマリカ」を観てきた。
サハラ砂漠のど真ん中、360度地平線に囲まれたような場所の道路沿い、
猫と犬と暮らしながら一軒のカフェを営むおばあちゃんと、
そこを訪れる人のドキュメンタリー映画だ。

これと言って、何も起こらない。
(少しだけ、進む物語もあるには、あるが)
ただ、おばあちゃんとそこを訪れる、人種も民族も多様な人々のやり取りを眺めているだけ。
なのに、観終わると、このおばあちゃんのことが大好きになってる。

このおばあちゃん観てると、人種とか民族とか宗教とか国とかで、
殺し合う意味が、ますます分からなくなる。

「こんな砂漠の真ん中で、ライフラインはどうなってるのだろう」
「電源入れてないみたいだけど冷蔵庫置いてあるので電気は来てるみたいだけど」
「そう言えば、携帯電話、持ってたな」
「おばあちゃんお腹の上、迫り出してるのは、お腹?豊満な胸?」
いろんな疑問も湧くのだが、おばあちゃんの前では、
そんなことどうでもええ気もして来る。

制作者は、なんでこのおばあちゃんを撮ろうと思ったのだろうか。
そんなことも考えてしまう観たことのないタイプの映画でした。
でも、観終わったら、幸せな気分になってて、
「ああ、このためなのかな」とも、思ったりしました。

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