映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」。

若干、感動的に盛り上げ過ぎな気もするが、
ええドキュメンタリー映画を観た。

ヒトラーに攻められるチェコスロバキアから
ユダヤ人の子どもをイギリスに亡命させ、
イギリスのシンドラーとも言われる人の映画。

その亡命させるまでの物語、
わけわかってない子ども、
ほんまは一緒にいたいのに、
子どもの命だけでも助けたくて、
子どもを託す親の心情。
どれも痛いくらい訴えかけるのだが、
この話が、大きく展開していくのは、それから50年後。

このニコラスさんは、助けられた子どもより、
助けられなかった子どものことを思ったりして、
これだけのことを誰に告げるでもなく、
自分の中にしまっていたのだが、
当時のことを詳細に綴った記録が、
彼の妻により発見される。
それはBBCに取り上げられ、
リストから子どもたちの現在を探ったりの作業が進む。

そして、子どもたちは、
自分の命の恩人が誰だったのか、
初めて知り、その人と初めて出会う。
子や孫、彼がいなければ、この世に存在しなかったかもしれない
たくさんの人たちとともに。
その子どもたちの中には、有名な物理学者になったものや、
大陸間弾道ミサイルの研究をしてたものもいたのだが、
彼の無私の心に撃たれ、職業を投げ打って、残りの人生を
慈善活動に費やそうと決心したりする。
そして、そのことは広く報道され、
世界中に慈善の輪を広げつつある。

こんな世の中で、性善説など言うと、
笑われそうな気分にもなるが、
もう一度、信じてみようと思える映画やった。

ぜひ、あの人やあの人やあの人にも
観てほしいなあ。

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