日本人が創るヴェネチアンガラス、というのに興味を持った。BBBムービー『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』。

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大学の卒業旅行で、ムラーノ島に渡り、
ヴェネチアンガラスの美しさに感激した。
ワシの工芸好きは、そこから始まったのかもしれない。
なので、ヴェネチアのムラーノ島をベースに活躍する
そこで活躍する日本人「土田康彦」さんの映画、というのに、
当然興味を持った。

映画を通して、最初から最後まで消えなかった違和感は、
たぶん監督の「田邊アツシ」さんだと思うのだが、
終始、名乗らずに、一人称「ワタシ」で出てくること。
ワシの知識不足なのかもしれないが、田邊アツシさんという方を存じ上げないので、
「ワタシ」と言われれるたびに「誰?」「自己紹介してよ」という気持ちが、湧いてきた。

主人公の土田さんは、ガラス作家なので、自意識が高いのも、
思い入れが強いのも、ある程度、仕方ない気もするのだが、
たぶん自分を自己紹介なしで「ワタシ」名乗るこの映画の監督さんも、
自意識が高いんやろな。

確かに映像はアーティスティックで美しいんやけど、
その自意識の高さを背景に感じてしまうと、
ちょっと自分に酔ったようなナレーションもが、
同じベクトルに収斂されてしまって、
かなりしんどくなり始めた。

と、思いながら「なんとか最後まで」と、観てたんやけど、
ラスト近く、GLAYのTERUさんが弾き語りをやり始めたところで、
その気持ちが爆発しそうになってしもた。
この曲の歌詞に、メロディに、1ミリも共感できなかったのだ。
感性の部分なので、誰がどう表現しようと勝手なのだが、
ワシには、全く、アーティスティックに感じられない音楽がクライマックスに来てしまった。
こりゃ、ワシの観るべき映画ではなかったのだな。
ちなみにエンドロールも、この曲のフルバンドバージョンやった。
辛いわー。

エンドロール観ながら気がついた。
そう言えば、その土田さんのガラス作品が、ほとんど記憶にない。
ワシが観たかったのは、ヴェネチアンガラスが、
土田康彦さんという日本人の感性でどんなふうになるか、ということだったのだが、
どうやら、この映画は、作品より土田さんを観せることにこだわったのだろう。
そういう意味では、ある種、土田康彦さんという方の、
プロモーションビデオのような映画、ということなのかもしれない。

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