あれ?そうやって解決しますか。BBBムービー「カード・カウンター」。

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「タクシー・ドライバー」のポール・シュレイダー&マーティン・スコセッシのコンビということで観に行った。
アメリカが国としての贖罪を放棄してる部分に対する告発、
という点では、確かにタクシー・ドライバーに通じるものがあるんだろう。

カードの世界の裏側を見せつつ、アメリカの戦争犯罪という暗いテーマを描く、
恋愛を絡めつつ、バディな友情も描く。
テーマも面白いし、ストーリー展開も手慣れた感じはあるのだが、
なんだか雑な印象が残った。
いろいろ謎のまま、終わってしまった気もするし
(ワシがわかってないだけかもしれんが)、
いろんな要素を散りばめすぎて、
それぞれ中途半端になってしまった気もする。
若者が、主人公と行動を共にする理由もよくわからんしなあ。

一番「なんだかなあ」と思ったのは、終盤のシーン。
う〜む、残虐なシーンを観せないのは、ええんだけど、
その方法で解決するのかあ。
「目には目を」な感じで、
それでやっちゃうと、暴虐の連鎖は止められないんじゃないか。
その告発のための映画なんじゃないか。
と思ってしまった。

テーマが興味深いだけに、なんだか残念な映画ではあった。

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