ここに沖縄戦の全部がある。そして未来もここにある。BBBムービー「丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部」。

公式サイト

もう8年も前になるのか、
いつかは訪ねなきゃと思ってた佐喜眞美術館への訪問を果たした。

そこに展示してあった「沖縄戦の図」に圧倒された。

その「沖縄戦の図」をテーマにした映画が、公開されたので、
もちろん観に行った。
素晴らしかった。
水墨画で山水を得意とする丸木位里さんと、
洋画家で人物を得意とする丸木俊さんが巡り会って、
私生活でも絵でもパートナーになった運命に感謝した。

戦争に目を向けて、縁もゆかりもない沖縄という土地に住んでまで、
この絵を描き上げたことは、
沖縄にとっても、日本にとっても、世界にとっても幸福であると思えた。
いや、この絵を描く必要がなければ、沖縄戦がなかったら、
もっと幸福であったことは間違いないのだが。

14部の絵を使って描く沖縄戦のむごたらしさは、
どの小説や映画、音楽、写真、ルポルタージュとも、違った部分を刺激した。
その背景や、描いてるときの丸木ご夫妻の姿、
この絵から、沖縄の人たちが何を感じたのか、
この映画は教えてくれる。
伝わる人には、ちゃんと伝わってるんやなあ。

まず感じるのは、やはり悲惨さなんだけど、
ところどころ、未来への希望につながるところもあって、
丸木ご夫妻が、なんのために何年もかけて、この絵を描き上げたのか、
それが見えてくる気がして、
少しホッとした。

「この沖縄戦をしっかり見つめることなしに、
ちゃんとした未来はやって来ない」
という言葉を受け取った気がした。

ああ、まだ感想、ちゃんとまとめられないな。
もっといろんなものを受け取った気がするのに、
上手く言葉にできんわ。
それくらい、深く、大きなもんの詰まった映画なんやろな。

この映画、まだ全国各地で上映してます。
是非、ご覧ください。

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