うううむ。最後がなあ。BBBムービー「ふたりのマエストロ」。
※やや映画に否定的な言葉があります。
そして、真逆な印象を持ってしまったもう一本。
よう練り込まれた脚本やなあ、と思いながら観てた。
まず、設定が面白いし、事件も、あり得るような気もする。
何より、お父さんの表情が、素晴らしくて、観入ってしまう。
セリフなくても、表情ひとつで、いろいろ語ってくれた。
大人な映画やなあ、とも思った。
ふたつの親子関係を見せてるのも、上手いなあ、と思ったし、
元夫婦のドライな関係や今の恋人との関係も、
ほんまうまいこと見せてくれるなあ、と感心した。
フランスって、こんな国なんか、と思いながら観ていた。
それをクスッとした笑いに繋げていくのも、
手練手管やなあ。
…のだが、最後、ああ来るとは!
観てる時は、少し、嬉しかった気もしたのだが、
「いきなりファンタジーかよ!!」とも思ってしまった。
あんなことされたら、楽団員とか観客とか、めっちゃ困るやろうな。
そんな事情、知らんて。
観てる時は、「嬉しい」と「ファンタジーかよ」が
同じくらいやったけど、
ちょっと時間経つと、だんだん「あの終わり方はないよなあ」って
気持ちの方が、強くなってしまった。
なんか途中で「かっこいいセリフやな」と思ってた、
「息子を海に投げ出した」が、
結局は、投げてなかったことになるのか、
自分が助けてもらったことになるのか、
どちらにしろ、残念ではあるな。
ちなみにエンディングに真逆な印象を持った映画は、これです。