交わりたいのに、交わりを拒んでしまう。BBBムービー「風のゆくえ」。
どこか自分に自信がないからか、
他者を求めながら、他者との交わりから遠ざかってしまう主人公は、
自分と重なるところもあって、惹き込まれた。
それだけに、最後の方で、その原因が「施設育ち」ってことにある
みたいな見せ方が「なんだ、そういうことなん?」と残念に思った。
まあ、公式サイト読むと、石井慎吾監督の
生い立ちから生まれた物語らしいので、
正直な設定なんだろうけど、
個人的には「すごくわかる。ワシの物語みたいや」と思ってみてたのに、
最後に突き放されたような気がした。
嶺豪一さんは、影があって、何かを抱えてる感じのするええ役者さんやな。
台北旅行、確かにキーにはなってるのかもしれんけど、
映画の中では、それほど存在感なかったな。
キャッチフレーズに、持ってくるのは、かなり違和感あった。