Tidak apa apa & Nanang、falmol@ムジカジャポニカ。
今年一発目のライブはホームのムジカジャポニカで
ちょっと変わったライブから。
出演グループは「Tidak apa apa & Nanang」と「falmol」。
どちらも初見です。
「Tidak apa apa & Nanang」は、ガムランを愛する女性3人のグループ、
この日は、ジャワからやって来たナナンさんの人形芝居つき。
ナナンさんのお芝居、ジャワなまりの関西弁飛び出しておもろい。
人形の造形、写真では見たことあるけど、
ライブで観るのは、初めてかもしれん。
ほぼ手の表情で、動き表現するのだけど、それがリアルで完成度高い。
手を操る棒は、手の細かな動きを表現するし、
戦闘シーンでは、ヌンチャクのような武器にもなるし、
その棒だけを手に空中回転とか曲芸みたいなこともする。
しかし、両手揃えて走る姿は、欽ちゃん走り(笑)
歌のコーナーもおもしろかった。
ときどき節回しが沖縄っぽくて、ドキッとする。
ヨシトくんに聞くとジャワ音楽も沖縄と共通の音階があるそうだ。
メロディと伴奏の関係が面白い。
よーわからんけど、歌と伴奏、リズムもコードも合ってたり
合ってなかったりしてるような気がするんだけど、
曲としては成立してる。
かなり極楽な感じで。
途中、立体の人形も出て来て
変化をつけるのは、演者のアドリブ?
大筋さえ守ってればけっこうアドリブは自由なようだ。
本来は夜の9時から朝の9時までかけても長い物語の一節、
という長大な物語らしいが、そのほんの一部を見せて頂いた。
インドネシアン・ポップも、おもろいから、もっといろいろ聴きたいなあ。
続いては「falmol」。
今回は、これに惹かれてムジカに足を向けた。
こないだ真夜中に扇町公園で引き寄せられた松本英二郎さんが、
このバンドの一員として出演するからだ。
そして、他のメンバーは伊勢のミチオトーマスさん、
いかんせん花おこしの風間晴賀さん、
そして、この人も前から気になってたギターのルイ・リロイさん。
この四人が、ギターや打楽器、玩具楽器で、
打合せなしの完全インプロビゼーションで演奏したのだ。
そりゃあ、不思議なたゆたうような世界。
客席後ろに位置したガムラン隊も参加して、
不思議な音の挟み打ち。
あかんキノコ食べたような気分になった。
最後、英二郎さんが歌ありのメロディーありのものを奏で、
30分ほどに及ぶ一曲が終わった。
終わった瞬間、ぶは~~~っと息を吐いた。
なんか、呼吸を忘れてたような気分だ。
そして、今度は風間さんのカンフー披露。
これがまた本格的だったが、
最後はミチオトーマスさんの顔で玉子を割る、
というわけのわからない終わり方で終了。
カンフー披露のあとは、
ルイ・リロイさんのソロ。
ゆっくりとしたインプロビゼーションのギターは、
少しライ・クーダーの「パリテキサス」を思わせる。
空間の広がりが感じられて、その中に、
なんとなく、寂しさが紛れ込んでるようで、かっこいい。
こんなギターを弾く人が日本にもいたんだなあ~。
そこに今日ちょっと前に演奏したMCのサンプリングや、玩具楽器など、
周りが好きな楽器で音楽参加。
もちろん、後ろからはガムランも聴こえてくる。
カオスといえば、カオスなのだが、
何か詩的で、美しいカオスだ。
最後は英二郎さんが膨らました風船を割って、終了。
あとで聞くとさっきの歌での終了も、
この風船の終了も、予定してたのではなく、
その場の思いつきらしい。
最初から最後まで、決めごとなしか。
すげえな。
その後、アンコールはバリのダンサーの先生が
出てきて、みんなで踊った。
ワシもせい子さんと踊ったが、
お互いの踊ってるようすが、
おもろすぎて、笑って終わった。
バリのダンサーの先生が言ってたけど、
ジャワの音楽とバリの音楽は、
祇園祭とだんじりくらい違うらしい。
なるほどなあ~~。
ガムランも、英二郎さんも、いかんせん花おこしも、
ミチオトーマスさんも、ルイ・リロイさんも、
また違う感じで観てみたいなあ、と思う
なんかのきっかけになりそうなライブだった。
終わった後は、英二郎さんとこないだの真夜中の扇町公園の出会いの話したり、
せい子さん、ジョンソンtsuくんも交えて、沖縄の話したりで、
盛り上がった。
英二郎さん、知らんかったけど、島太鼓もやってて、
普段は、東通りの轟屋でライブやってるらしい。
そんで、今週から、那覇~石垣と民謡酒場を廻るらしい。
ええなあ~~。
またええ縁が深まった。
行くべき夜だったのだなあ、
と泥酔した頭で考えながら、家に向かった。