映画「ある精肉店のはなし」。

数年前から気になってたんだが、
チャンスを逃し続けてた「ある精肉店のはなし」
というドキュメンタリー映画、
11月29日のいい肉の日から、
リバイバル上映してたので、
ようやく観ることができた。
面白かった!!

大阪貝塚で、牛育てて、と畜して、
自分たちで切り分けて、
小売までやる家族の話。

牛に愛情もあるし、敬意も払いつつ、
と畜し、丁寧に捌き、極上の肉として、
売って、生活する。
生きて行くと言うのは、
ほかの命を頂くことなんやなあ、
と、改めて思う。
牛の慰霊もするけど、生と死の厳粛な交差、
とかではなく、日常の風景として、それがある。
専門の方がいなければ、
みんながこういうことをしなければ、
牛肉を口にすることはできんのやなあ、
それをしてくれてはるんやなあ。

途中で諸般の事情から、牛の飼育、と畜は、
止めざるを得なくなり、
小売業専門になるのだが、
今度は剥いだ牛の皮で、太鼓の皮を張る。
貝塚は泉州地域、それが、だんじりの太鼓になる。
すべてが暮らしと密着してることに
感動してしまった。

物語は、先代の話にも及び、
と畜業者が、悩まされてきた差別の問題にも切り込む。
心の中には大変な葛藤や口惜しさもあるんだろうが、
それを喋る家族の表情は、穏やかだ。
一族がまとまって生きている強さを感じた。

改めて考えさせられる、
いいドキュメンタリーを観た。

観たあとは、「これしかないやろ!」と
肉のヤマキで、炭火焼肉丼に喰らいつくのであった。

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