ノーベル賞受賞者二人が、じゃれ合う映画。BBBムービー「ミッション・ジョイ」。
二人とも、世界を代表する宗教家で精神の巨人。
二人とも、ノーベル平和賞、受賞者。
二人とも、世界に二つとない激歴な人生を歩んできた。
だけど、方や、キリスト教の司祭で、方や、チベット仏教の最高位。
なのに、二人はむちゃくちゃ仲が良く、気が合うようで、
二人揃うと、終始笑いながら、悪戯をやり合う。
小学生男子のように。
本当に二人ともお茶目。
そして、別々の宗教なのに、
生き方についても、意見が合いまくる。
もしかしたら、宗教の違いって、
同じことを別の言い方してるだけのことかもしれない、
二人を見てると、そんなふうに感じてしまった。

二人とも、ものすごく苦労して、戦い続けてきた人生なのに、
映画の撮影時点では、ものすごく幸せそうに見える。
いまだ、亡命先から帰国できていないダライ・ラマ14世ですら、
この放浪のおかげで、チベット仏教を、広められたこと、
自分にとってのチベットという場所を確認できたことを喜んでいるように思えた。
もちろん、その弾圧のために、酷い目に遭った人たちもいるし、
本人も、口にできないほどの苦労をしてらっしゃるので、
手放しで良かったことにはできないんだろうけど。
二人とも、今、自分の置かれてる状況を肯定することで、
幸せに生きていける達人なのだなあ。
きっと、幸せかどうかなんて、
気持ちの持ちよう次第なんだなあ、と実感させてくれる映画やなあ。
上手く言えないけど、これから、幸せに生きていく方法を教えてもらえた気がした。
小二病で、ええんかもしれんな(笑)
観て、ほんまに良かった。
2021年に亡くなられたデズモンド・ツツさんのために合掌。