坂田明×トリプルエッジ with 加藤崇之 ムジカでバ〜ン。

先日、木曜日は、ムジカに坂田明さんを観に行った。
さすが御大!混むだろうと、開演30分以上前に行ったのに、
もうほぼ満席やった。

学生時代、京都にあったライブハウス、「Pig Nose」で、
近藤等則さんとの共演を観たと思うのだが、
それ以来、観てないとしたら、約40年ぶりか。

けど、全然衰えてない激しさ、イマジネーションに、
どたまからやられてしまう。
無秩序の中の計算。
わけもなくドキドキする。
フリージャズも進化してるんやなあ。

もちろん、テンションの緩急はあるし、
ソロとかもあって、一人一人は休憩してるんかもやけど、
曲としての緊張感は一瞬たりとも途切れない。
ほんまに、この人たち、すごいっす。

さっき、あんなすごかったのに、これ以上があるん?
と驚く激しさの高まり。
サックスもすごいけど、あんな硬質な音出すクラリネットって、
初めて聴いた気がする。
ギターからなんであんな音出るんかも、謎でしかない。

時には海みたいに音が広がって、
その中から坂田さんの美しいサックスだけが、
立ち上がるように響いてきた時のハッとする気持ち。

リズムもメロディも、捉えきれない演奏やのに、
踊り出したくなるグルーヴィーさ、
もう驚きしかない。

けど、こんな緊張感ある演奏で、インプロビゼーションとなると、
テンション緩められんPAさん、一番大変かもなあ。

おお!坂田さんが歌い出した。
いや叫び出した。
どうやら言葉は「どんぐりころころ」なんやけど、
言葉の切り方が、めっちゃ独特。
さすがですわー。
で、こんなほのぼの言葉やのに、めっちゃ迫力!!

続いて、「死んだ男の残したものは」の朗読。
朗読でええのかなあ、無声映画の時代劇の弁士ようでもあり、浪曲に思えたり。
でも、どちらでもない独自の世界。

おおお!なんとなんと、せいちゃんがゲストボーカル!
なんかメロディあるとホッとするな(笑)。
うーん、極上。

坂田さんの咽び泣きつつ、凶暴そうなフリーの顔がチラチラ覗くサックスソロ、
かっこよすぎ!
せいちゃん、こんな御大たちをバックに気持ちよさそうに歌っとる。
凛々しいぞ!

「最後短いの」と可愛らしい曲、途中で「赤とんぼ」入ってくる3分足らずの曲、
今まで、だいたい一曲、20分くらいやったから、
確かに短かったな。

アンコール前のお喋りすら、やっぱり坂田さん!
ほんまに、おもろいわー。
昔、夢中で聴いてた頃から、笑いの腕も、全然衰えてない。
嬉しい!!

そしてアンコール、「さらに短く」って、
ほんまに短くて5秒くらい(笑)
最後まで、ええ感じに裏切られまくる、
衰えるなどまったく感じさせず、
円熟味がプラスされてる、
ほんまに、素晴らしいライブでした。

こんな動画、見つけましたよ。

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