10年前、2001年のあの人の日記を覗き見るような。BBBムービー「ミレニアム・マンボ -4Kレストア版」。

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ストーリーはないようである。
いや、あるようでないのかもしれない。
2011年頃から約10年前、2001年の台北での自分を振り返る女性の
アルバムか日記を覗き見てるようなイメージか。

映画、物語の文法などから逸脱してるので、面食らいもするが、
不思議と、嫌だったり、退屈したりはしなかった。
映像や音楽のセンスの良さや、
役者の魅力に、見惚れていて、
ストーリーを追うのを忘れていたのかもしれない。
今思うと「あれって、どうなったんだっけ?」とか
「あの人とは、どこであったんだっけ?」とか
抜け落ちてることがいろいろあることに気づく。

けど、それって、ワシの日常にも、ようあることやん。
とすると、この映画って、人間の生きてること自体に、
すごくリアルに肉薄してるんかもしれんなあ。

ひとつ困ったのは、確かにかっこいい映像なんだが、
全編、照明落とし気味で、
ただでさえ、人の顔が覚えられないワシは、
今、画面に出てる人が、誰なんか、
わからんことが、何度かあった。
途中から「わからんくてもええか」と思うようにしたけれど。


ざらつくような感覚が、クセになるような映画やった。
熱狂的ファンが多いのも、ようわかる。

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