あの頃の自分の気持ちが、ここにあった。BBBムービー「ぼくならいつもここだよ」。
去年体調不良で、当日行くのを断念した、
シタンダリンタくんの監督主演映画「ぼくならいつもここだよ」を
ようやく観てきた。
前に「散ルカモネ」を観た時に、
「もう10代ではなく普通の監督として観よう」と思ったので、
「18歳なのに」とか「18歳にしては」とかは言わない。
けど「18歳だから」感じられる、ある種の感情を思い出させてくれる映画だった。
「散ルカモネ」の感想は、こちら。
大きな事件も、派手な表現ギミックもないのに、
登場人物の心の動きをメインに2時間20分退屈させないのは、
すごいと思った。
ワシも、恋愛にしろ、友情にしろ、
自分にとって唯一無二の大切な人なのに、
相手にとって自分がそうではないということを
というのを認めるのが、恐怖だったことを思い出した。
自分にとっての人と、人にとっての自分、
その温度差に対する恐怖、
それはたとえ親子であっても、
存在するものなのだろう。
だけど、すべての人と自分との関係を
同じ温度に保つことはできない。
納得できないまでも、
そのことに慣れていく。
それが歳を取るということなのかもしれない。
この映画は、それに納得できなかった、
あの頃の自分を思い出させてくれるから、
ちょっと切なく、
けど、ちょっと懐かしい思いに浸らせてくれる。
この歳でしか、留めて置けない、
こんな気持ちを、きちんと形にできる
シタンダリンタくんの才能を、
これからも楽しみにしておこう。
きっとその歳その歳でしか、
描けない気持ちを、
これからも形にしてくれると思う。
多少、言葉のギミックを披露してるようなとこはあったけど、
そこは18歳らしい、としておこう(笑)
PAHUMAこと、ウリョンの音楽も、
すげえ良かった。
ウリョン、こんなこともできるんや!