この人は神ではなく、人間だったのだ。BBBムービー「ボブ・マーリー:ONE LOVE」。
ワシがこの人に気づいたとき、既に彼は故人だった。
この人の遺した音楽に、どんどん惹き込まれて行ったけど、
惹き込まれる分、この人は、ワシの中で
神格化されてしまっていたのかもしれない。
今回、この映画を観て、
ようやく、この人が神様ではなく、
いろいろ悩んでた一人の人間なのだと思える気がした。
そして、一人の人間から発せられる肉声として、
この人の音楽を聴いた時、
今まで以上に好きになれる気がした。
映画としては、少しフラットすぎる気もしたが、
知らなかった人間としてのボブ・マーリーが見えたことは嬉しかったし、
キングズリー・ベン=アディルは、映画の中で、
どんどんボブ・マーリーそのものになっていくように思えた。
映画観てて、「あ、ワシ、この曲が一番好きかも」と思ったのは、
「Redemption Song」だった。
この曲がオープニングはじめ、映画の重要なシーンで使われてることが嬉しかった。
あと、今までそれほど記憶に残ってなかった
「Three Little Birds」が、こんなええ曲やったんや!
と思えたことも嬉しかった。
今はまだ熱に浮かれてる気もする。
落ち着いてから、もう一度ゆっくり観たい映画です。