「人間加藤和彦」に初めて触れたのかもしれない。BBBムービー「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」。
ずっと誰もいない場所を歩き続けた人やとは思ってた。
なんでもひょいっとできてしまう人のような気がしてた。
音楽もオシャレだし、生活もオシャレだし、
セレブの見本のような人だと思ってた。
なので、安井かずみさんと死別した時の、
ちょっと情けない発言には、少し驚いたし、
その舌の根も乾かないうちに再婚されたのもビックリした。
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要は、ワシは加藤和彦さんという人を、
人間としてはあまり知らなかったんやな。
この映画を観て、人一倍、繊細な部分が見えてきて、
いろんなことが腑に落ちた気がした。
今は、その部分も含めて「やっぱりカッコええな」と思えるようになった。
もしかしたら、ワシが琉球音階に初めて触れたのは、
サディスティック・ミカ・バンドやったかもしれんしな。
そういえば、クリス・トーマスも映画、出てたな。
ミカを加藤和彦さんから奪ったくせに(笑)
まあ、けっこうすぐに破局したみたいやから、
加藤さんと同志感、あったんかもしれんけど。
そのミカ、やっぱり強烈やった。むっちゃパンクやなあ。
歌の上手い下手、超えてる。
その後の日本の女性ロックボーカリストの、先駆者やなあ。
それにしても、加藤さん、人にモノ頼むの、上手い人やったんやなあ。
人たらしの部分も大きかったんかもしれんな。
安井かずみさんと結婚したあとの、
料理やファッションでも超一流やった、って部分は、
個人的には「ど〜〜でもええなあ」とは思ってしまいました(笑)
ワシと関係なさ過ぎるからか。
けど、ああいうとこも、ヨーロッパ三部作に繋がってるんかもしれんしな。
ワシの観た上映回には、せいちゃんも同じ会場にいたけど、
ワシらは、年下の部類に入りそうなくらい、
ご年配の方が多かった。
若い人にも観てほしい映画やなあ、
若い人に、「こんないろんな音楽やってて、
それが全部かっこいい人がおったんよ」
と教えてあげたい気分である。
エンディングは、この映像。
きたやまおさむさん、元気そうやな。
ドラムが高橋幸宏さんってのが泣ける。