映画「千年の愉楽」。
「千年の愉楽」をDVDで鑑賞。
中上健次原作で、若松孝二監督なので、
気になってて、やっと観た。
ネオン光ってるし、ライトバン走ってるし、
鉄製のガードレールとかあるのに、
女性は着物が多く、湧き水で洗濯してたりして、
時代がよーわからんかったけど、
これは、ストーリーとかなんとかやなく、
一片の詩、もしくは神話のように、
いろんなことが絡まりながら、
生と死を繰り返す人間の宿命を
描いてるんやろな、
と思うと、スッとお腹に落ちて来た。
そう思うと、原作は読んでないんだが、
中上健次さんの、あの呪術的な世界を
若松さんらしいタッチで描いた、
ええ映画やな、と思えて来た。
それにしても、寺島しのぶさんの、
全体を見守る観音さんぶりがすごい!!
そして、最後に人間に戻り、
自分も旅立つ。
よー出来た話です。
全体で一枚の絵を描くような、
その映画の絵のトーンに重要な
役割を果たしてるのが、音楽やな、と思って、
クレジットを観てたら、
ハシケンさんと、中村瑞希さんやないか!!
なるほどー!
めっちゃ納得した。
ハシケンさん、今回は歌わず、
三味線での伴奏をされてるようだが、
ええ仕事してはりますわー!