ナチス絡みの映画で、こんな気持ちになったのは初めて。BBBムービー「お隣さんはヒトラー?」。
ちょっとサボってたんで、映画や展覧会など、
感想、いろいろ溜まっております。
少しずつ感想書いていきますが、
かなり前に観たのもあるので、
感想、薄くなるかもです。
※少し、ネタバレ要素、含みます。
偏屈じじい同士、最悪の出会いやし、最悪の関係かもしれん。
しかも、ナチス絡み。
じじばば映画、好きで、ナチスの絡む映画も
できるだけ観てるワシが、観ないわけがない。
「ほんまにヒトラー?」というミステリーな要素も含んだ上での、
じじいとじじいの間に少しずつ芽生えてくる、
互いを思う気持ちを、
丁寧にコミカルに描き切る。
思った以上に、面白かったです。
ワンちゃんは可哀想やけど、あれで、
意識の上では「お互いの大切なものを奪った同士」ってことで、
同じ土俵に立てたのかもしれない。
そんなこと考えていくと、
ほんまにようできた映画やなあ、思う。
けど、ほんまに友情が芽生えてええ相手なのか?
疑念は最後の最後まで消えてはなくならない。
で、あの終わり方!
「なるほど!その手があったか!」と思わず声を出しそうになった。
それ言うと、少しネタバレになるんやけど、
お互い、ナチスの犠牲者でもあったんやなあ。
ナチス絡みの映画で、こんな気持ちになったのは初めてです。
辛かったり、口惜しかったり、腹が立って涙が出そうになったことはあったけど、
こんな温かい涙が出そうになったことは、なかったなあ。
かと言って、ナチスの犯した罪を、軽く見ているわけではない。
そこは、そこで、ちゃんと糾弾しながら、物語は進んでいく。
それも、ほんまにようできてるなあ、思った一要素です。
やはり、じじいが主役の映画は好きですわあ。