映画「桐島、部活やめるってよ」。

今更ながらやけど、
「桐島、部活やめるってよ」にどハマり。

まあ、少し時間経ってるからこそ、
中古のDVD、安く手に入れられて、
好きなだけ観てるわけです。
まずは本編、そして特典映像を全部観て、コメンタリーで本編をもう一度、
最後にコメンタリー外して、いろんな状況を飲んだ上で、
本編をもう一度。
都合、映画三回、観たりしてるんですわ。
アホやな、ほとんど。

特典映像の舞台挨拶や
ビジュアルコメンタリー、メイキングで
出演者が和気藹々としてるのを観て、
「良かった!ほんまは、バレー部と映画部、仲ええんや」とか、
中毒になったやつ特有のあかん症状が、
かなり色濃く出ております。

改めて観ても、面白い。
高校や中学、今から見ると、どうってことのない小さなことに思えるけど、
あの頃の学校が世界だった頃を考えると、
出演者の一人一人がワシであり、同級生のあいつである。
ワシは、最近よく言われる学校カーストとかいうものが、よくわからなくて、
その埒外にいた気がするが、
それだけに、自分だけが別のもの、自分だけが馴染めない、
という意識が強かったように思う。

もちろん、携帯もない時代だし、
いろんな状況が違うのだが、
あの年齢特有の遣る瀬無い気持ち、焦燥感、
孤独感と言うよりは、ひとりぼっち感、のけもの感なんかは、
変わってないんやなあ、と思った。
そして、少し安心もしたりした。

けど、ひとりが部活を辞めたことで、
できの悪いドミノ倒しみたいに、
直接関係ないもんまでが、影響を受けるってのは、
焦燥感とか、その辺の気持ちを別にしたら、
外の社会もなんら変わらないかもしれんな、とも思った。
人間は、一人一人孤独で違うこと考えながら、
何だかんだ関係しあって、
生きてくもんなんやろな。

それが人間の本質なんやったら、
この映画のハリウッドリメイクとか
あり得るんやろか?と考えたら、
どうも、うまくいかない気がした。
やっぱり、これは若干ウェットな人間関係、
という日本の気候とか風土とか、気質があった上での、
閉ざされた学校という社会やから、
物語としては成立したんやろなー。

そういう奇跡の物語を作った人たちに拍手。

どハマりついでに原作を今日ポチりました。

しかし、DVDに付いてるブックの文字の小ささ!!

スマホのルーペでトライしたが、
ものすごくストレスが溜まったので、
けっきょく拡大コピーして読んだ。
中毒やから、何としてでもコンプリートしたかったんですわ。
老眼のおっさんは、読まんと思ってたんやろか。
おっさんもキュンとしたんや!
これからは、ご配慮、よろしくお願いします!

追記、あとカメラが近藤龍人さんてのもポイントやな。
全然タイプ違うけど、やっぱり大好きな映画「海炭市叙景」も近藤さん。
あれもトーンがすごいなぁ、思ってたけど、
この映画もほんま微妙やけど、統一されたトーンコントロールが素晴らしい。

コメント欄、楽しかったです〜〜!
(20240124記)

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