ガッツリ春の京都2021(その1:祇園篇)。

こないだ日曜、荒天で諦めた京都、
リベンジで出かけてきた。
桜がところによっては、見頃だったので、
結果オーライか。

長くなりそうなので、分けてご紹介。

まず、東寺の近く、京都みなみ会館でか韓国映画「はちどり」を観る。
観逃してて、ずっと観たいと思ってた映画のリバイバル上映。
「パラサイト」も面白かったけど、
こういう個人的な、下手すりゃ普通で、
よくあるようにしか見えないような日常を
丹念に積み重ねて、
映画のテーマたる普遍的な世界を表現する力量に、
韓国映画のクオリティの高さを感じる。
こけおどしじゃない素晴らしさ!

こういう庶民の生活、
特に社会に対して免疫のない感受性の強い子どもの心情に
社会の矛盾が反映されるってことでは、
すごい社会派の映画なんやろな、と思った。
日本のベテラン監督さん、ほんま金に任せて、
動員数増やすためだけのような自分の名作模倣のセルフカバー映画、
垂れ流してるうちに、
韓国との差が、どんどん開いてしもてる気がする。
今や、テーマの深さでもエンターテイメントとしての出来でも、
負けてるんちゃうやろか。

とか考えながら、最近覚えた202番の路線バスで、祇園まで移動。
まずは、切通し進々堂で、軽く腹を膨らます。
何軒か行きたいお店あるので、腹一杯にはできないのだ。

続いて、こないだ偶然見つけたけど、まだ会期の始まってなかった
木村伊兵衛の展覧会を観に何必館・京都現代美術館へ。
木村伊兵衛、賞にもなるくらい有名やけど、
よう考えたら、ちゃんと観たことなかったので、観ておきたかったのだ。

いやいや、さすが有名なだけある。
ワシが生まれた頃の写真、生まれるもっと前の写真やのに、
なんか瑞々しくて、今にも動き出しそう。
すごくリアルなのに、構図が美しい。おもしろい。
秋田の写真はなんか聞いたことあったり、観たことあったりしたが、
那覇の写真は初めて観た。
惹きつけられた。
あと、ちょっとだらしない感じの永井荷風のポートレイトに惹きつけられて、
写真集買ってしまった。
絵葉書にはなかったけど、めっちゃ欲しかったので、仕方あるまい。

この何必館・京都現代美術館の建物も素晴らしかった。
四条通に面した祇園のど真ん中で、この静かさ、
ビルの五階とは思えない、お座敷に中庭、
めっちゃ日本的なのに、未来的でもあり、モダン。
知らんかったなあ、今まで。
ここで、ゆっくりするためだけにまた来てみたい。

地下では北大路魯山人展もやってた。
写真でしか観たことなかった「つばき鉢」が観られて、めっちゃ満足。

さ、白川に行ってみるか。
もしかしたら、桜が咲いてるかもしれん。

その前に巽橋近くのPagong祇園店に寄ってみる。
ここは、上質の友禅染でアロハ作ったりしてる、ワシの大好きな店。
けっこうお高いのだが、それに見合うだけのクオリティの高さがある。
今年の春物では、若冲のマスクがオススメかな。

辰巳神社の隣に、おもろい時計屋デデグモを見つける。
ワシは基本的にはアクセサリーとか付けない。
金属アレルギーが若干あるのだが、
それ以前に体に何かを付けてる状態が嫌いなので、
腕時計は、成人の祝いで親に買ってもらったのを、
成人式のときに付けていったのと、
社会人になってしばらく付けていたのとしか、記憶がない。
けど、ここのんはいい!
竹製の腕時計、かっこええなあ。お値段も手頃!
もしかして、生まれてはじめてかもしれん、
腕時計が欲しいって気持になったが、
はめてる自分をどうしても想像できなくて、諦める。

そして、桜。
大阪がまだちらほら咲きだったので、
例年大阪より少し遅い京都に、あまり期待してなかったのだが、
予想外の咲き具合。
木によっては5〜7分咲き。
まあ、お喋りはもうええやろ。
祇園の桜をお楽しみください。

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