映画「生きろ」。

昨日、昼間、久しぶりに十三まで足を伸ばす。
ずっと観たかったドキュメンタリー映画「生きろ」を観に。
早く観たかったので、土曜日やけど行ってみた。
けっこう混んでたなあ。
もちろん、隣前後は空けてあるんやけど、
やっぱり休日はやめとこうかな、とは思ってしもたな。
大阪、今、えらいことになってるし。

映画は、凄まじかった。興味深かった。
と言うか、こんな人がいたことを全然知らなかった。
この人が、神戸出身やけど、大阪府の役人だったことが、
大阪人として誇らしくなるくらいの素晴らしい人物やった。

あの時代に、軍隊優先ではなく、住民優先の思想を持ちえたことも素晴らしいし、
沖縄の人たちのことを優先的に考えられる、
当時の内地人としては、たぶん異例の差別意識のない考え方を持てたことも
素晴らしいことだと思う。

もし、あの地獄の時代、島田さんが知事じゃなかったら、
地獄は、さらに凄いことになってたのかもしれないな。
いや、大きくは変わらなかったかもしれないが、
島田さんのおかげで、生き残ることができた人、
希望を持って生きることができた人が、ひとりでもいるなら、
それだけでも、素晴らしいんじゃないか、と思う。

最後の方は、嗚咽が漏れるほど、涙しながら観ていた。
近くからもすすり泣くような声が聞こえてきてた。


もうひとり、大筋とは関係ないけど、素晴らしい人物が映画に登場していた。
沖縄戦で日本陸軍の総指揮官だった牛島満さんのお孫さんの牛島貞満さん。
向き合うのに勇気がいっただろう、
沖縄戦で最終的には自決した祖父の成したこと、成さなかったことを
正面から受け止め、
「指揮官には戦争停止の役割がある。
戦争停止命令を出さないまま自決したことで、
終わりなき沖縄戦を作り出してしまった」と冷静に分析していた。
向き合うことすら難しいのに、贔屓目でなく、判断する、
その胆力に敬服してしまった。

島田さんの独白のようなセリフをやってるのは、佐々木蔵之介さん。
おこがましいけど、元いた会社の後輩です。
ええ仕事、してはるなあ。

「生きろ」まだまだ各地で公開中です。
良かったら、是非。

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