池間由布子&豊田道倫@ムジカジャポニカ。

今日は三日連続のムジカジャポニカ最終日。
池間由布子さんと豊田道倫さんのライブ。

さすが熱心なファンの多いお二人、
いつもより早めに来たつもりだったが、
既にけっこう混んでる。
池間さんも豊田さんも、それぞれでは聴かせて頂いたことあるけど、
ご一緒のライブは初めてやな。
どっちが先にやるんやろ、共演はあるんやろか、
いろいろ想像してる自分に気づく。
期待の表れなんやろな。

豊田さんからだった。
豊田さんは現在、大阪在住で、
豊田さんの話によると池間さん、夜型らしいので、
少しでも遅い時間に、という配慮だろうか(笑)
(今回は、昼間からのライブ)。

ちょっと聴くとポップにも聴こえるんだけど、
どこかで裏切る。ねじれる。
ワシの好きな感じやな。
歌詞もメロディも繊細でナイーブな知性を感じる。

MCがけっこうおもろいなあ。
こんな人だっけ?
地元の関西に帰ってきはって、
眠ってた関西の血が、目覚めたのだろうか。
そう言えば、ワシも大阪帰って来はってからは初めてのライブだ。

自分でも気づかない間に空いてしまってた隙間のような小さな穴に、
滑り込んで潤してくれような気持ちよさやな。
知らん曲やったけど「ミニスカートにハイライト」って曲のカバー、
家に帰って調べるとあいみょんの曲なんやな(笑)
おもろい歌詞、あいみょん、全然知らんけど、聴いてみようかな。

不安定なボーカルが、なんか不思議で気持ちええ。
ニューウェイブの王道感があるなあ。
「このみ先生」って曲の「大人の世界は楽すぎてつまらないですね」って歌詞に
ドキッとする。
「早く大人になりたい」と思うと同時に、
「大人になるのがつまらないことだ」と
思ってた昔を思い出したのかもしれない。
今はようやく「歳を取るっておもしろいな」と思うようになってきたが。

ギターが繊細できれいだ。
ちょっとネオアコっぽいのかな?
そぎ落として、そぎ落として、
最後に残ったのがギターとボーカルて感じ。
だんだんギターにハマって行く。
なんやろ?この気持ちよさ。ストロークが、
ほんと気持ちよくて「終わらんで!」って感じがした。
久しぶりの豊田道倫さん、すごく面白かった。
今度はワンマンであのギターに飽きるまで聴いてみたいな。

ちょっと長いけど、豊田さんらしい動画を。

休憩中、観客で来てた田渕徹くんに声かけられた。
そー言えば池間さん初めて観たのはムジカで田渕くんとの共演だった。
あのライブも良かったなあ。
そのあと、家でも池間さんばかり聴いてたなあ。
田渕くんのライブも行きたくなった。
聞けば、あまりライブの予定入ってないらしい。
残念やわあ。

さあ、その池間さん。
池間さんの歌は大きい。
何もかもを包み込むような母性を感じる。
極めて個人的なことを歌ってても、
すべての人に語りかけてるように感じる。
巷に溢れる「がんばれソング」とは、
ぜんぜん違うところで、
自然と励まされてるような気分になる。

自分のことをきちんと見つめず、
「頑張れ」と言葉で人を励ますのは、
たとえ個人に向けたものではない、
歌という表現であろうとも、無責任なんちゃうかなあ、と感じる。
池間さんの音楽は、ちゃんと自分を見つめることから始まっている。
だから聴いてると深いとこから、活力が湧き出てくるような気がする。
たとえ、誰かを励ますつもりで歌ってるのではなくても。

その自分を見つめるとき、溺れたり、自分に酔ったりすると、
マスターベーションになってしまうのだろう。
池間さんの場合、少し離れて自分を見るその視点が絶妙。
優しく、か細くも感じる声の、芯の強さ。
どんな人生を過ごしてこられたか知らんけど、
自分を、人を、見つめ、よく知ってないと、できない音楽やないかと思った。

関ジャムとかに出てくる、メジャーで歌の上手い人の上手さは、
いつかAIで表現できそうな気がするけど、
池間さんの歌はベクトルが違って、絶対AIが真似できない気がする。
結局は「人間」てことなのかなあ。
そして、人間は、いかにデジタルを使いこなそうと、アナログな存在、
ってことなんかもしれない。

浜田真理子さん、伊藤せい子ちゃん、ワシには何人か観音さんがおるが、
池間さんもその観音さんの一人やな。
それぞれ違うタイプの観音さんがおって、
それぞれに救いの手、伸ばしてくれて、幸せやな。

なんとなく池間さん聴いてると、沖縄の今帰仁の山の中のカフェで
雨の日に過ごした落ち着いた大好きな時間を思い出した。

最後の曲だったかな?
「僕らは人間」て歌詞の曲が凄かった。
また池間由布子さん漬けの日々が始まりそうな予感。

おお!最後は二人で。豊田さんの曲かな?
ほほう!二人でやるとこんな感じになるのか。
ちょっとノリよくて、ちょっとポップな感じで、意外。
面白い!
ちょっとちぐなぐな二人の会話も面白い。

次の曲は、池間さんの曲かな?しっとりした池間さんのボーカルに、
豊田さんが繊細なギターを載せる。
極楽。
終盤、豊田さんがボーカルで入ってきて、二人でやり取り。
ああああ、気持ちええ。
極楽と言うよりは桃源郷か。

大トリの曲は今日初めての客席手拍子。
ノリのいい曲で締めた。

おお!アンコールあった!
なんか二人の会話、距離感がぎこちなくて面白いわー。
そのぎこちなさは、演奏始まっても続いてて、
最後は大爆笑で終わる意外な展開でした。

休日早めのスタート、たっぷり聴けたお得感たっぷりのライブでございました。
最後にちょっと意外な動画を。
池間由布子さんが鈴木常吉さんの曲をカバーしてはります。

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