「十三で3本立て」の2「東京自転車節」。

二本目のドキュメンタリー映画は、予定してなかったんだけど、
次の映画との間が空きすぎちゃうし、雨も降ってるしで、
「なら雨やどりがてら観てみようか」と入った「東京自転車節」。

全然前知識なかったんやけど、けっこうおもろかった!
拾いもんでしたわ〜。

主人公は、山梨で代行運転しながら、映画を創ってる監督自身。
つまりセルフドキュメンタリーってことなのかな?
その監督が、この騒動で代行運転の仕事がなくなっちゃって、
山梨から東京に出て、全然知らんウーバーイーツの仕事をやるってドキュメンタリーです。

ウーバーイーツって、一応アプリはダウンロードしたんやけど、
全然利用したことなかったんで「へ〜〜こんなシステムになってるんや」と勉強にもなった。
映画観てると、主人公の気持ちに同期しちゃって、
「こんな働いて、こんな報酬なのかよ!」とか思っちゃうけど、
ちょっと時間経って、一利用者として考えると、
「この配達員の報酬に、会社側の報酬がプラスされた分、利用者が払うのかあ」思ったら
めっちゃ割高に感じて「やっぱり利用せんとこう」という意を固くするのであった。

で、話を映画に戻すと、
この監督さん、けっこうちゃんと考えてるけど、
お茶目でダメ人間っぽいところもあって、
すごい魅力的なんよね。
いっぺん、話ししてみたいなあ。
と、思ってしまうくらいアホらしいエピソードも散りばめられてるので、
全然退屈せず、一気に観れてしまった。
で、クライマックスの挑戦は、ちょっと手に汗握る感じもありました(笑)
まあ「映画作り、意識してるやろ!」と意地悪なワシは、どっかで思いながら観てたんやけど。

でも、コミカルなだけじゃなくて、この底辺には、今の日本の若者の、
どうしようもないような現状が横たわってるのが透けて見えて、
けっこう社会派のドキュメンタリーでもあると思いました。
テーマソングの炭坑節の替え歌もええなあ!

この青柳拓監督の他の映画も観てみたくなる
チャーミングな社会派映画でございました。

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