紅葉の東福寺へ。

あんまり天気が良かったので
「ラストチャンスかな」と、
昼過ぎに京都へ紅葉見ようと思い立つ。
京都市内の人混みや渋滞も避けたいし、
南の方が残ってる確率高い気がするし、
日暮れまでそんなに時間ないな、
という判断で、東福寺に。

さすがに終わりかけで、
通天橋からの眺めは枯れ枝が目立ったが、
まだまだ見頃の株もあり、
絨毯のように敷き詰めた落葉も見事だった。

通天橋の周りは人混みで落ち着くどころではないが、
奥の龍吟庵あたりに行くと、
わりと静かで、ボーッと出来る。

ボーッとし過ぎて忘れてた!
ここの方丈の北庭は、庭好きのワシのランキングで、
常にベスト5には入る庭、
だいたい冬の京都の観覧時間受付は四時まで。
少し焦りながら、3時半頃、
方丈に入る。
ここの北庭は、市松模様。
順路としては西から見て行くのだが、
最初は完璧な市松模様だが、
東に行くに従って、
だんだんそれが崩れて行き、
最後には緑に覆われる。

「この世に常なるものはなく、
やがてすべてのものは無に帰す」
という思想を物語ってるのではないか、
と勝手に解釈している。
東洋の美意識の中で重要な位置を占める
禅の大寺院である東福寺に、
西洋的な作庭法である幾何学模様を持ち込み、
なおかつ禅的な思想をも表してるのが
素晴らしいなあ、と思うのだった。

ゆっくり味わってから方丈を出ると、
案の定、入口は閉まっていた。

出かける前は「行こうかなー。めんどくさいなあ」と
逡巡したが、やはり行って良かった。

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