映画「サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜」。

音楽映画が豊作な今年だが、
またすごい角度からの音楽映画ができたものだ。
映画のストーリーからも、観客の耳からも
聴覚を奪ってしまう「サウンド・オブ・メタル〜聞こえるということ〜」。
是非、音響設備の整った映画館で観て欲しい。
ワシはシネ・リーブル梅田のodessaで観た。
主人公同様、ほんまに聴覚を奪われる恐ろしさを感じた。

その恐怖が、主人公の気持ちに同調していく。
まるで自分が主人公になったかのような不思議な感覚。
だから、説明されることなく、
主人公に訪れる別れのシーンも、
ほぼ主人公が感じた瞬間に感じていた。

そして、最後に訪れる、あのシーン。

これは聴覚を奪われることを否定的に描いた映画ではなく、
その中で、それを神から与えられた幸福として
捕らえ直すための映画ではないかと思った。

聴覚を奪われた疑似体験をしたのに、
映画館を出るとき、
ワシは、温かい気持ちに包まれていた。

見事な映画だと思う。

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