映画「ミュジコフィリア」。
※ネタバレ注意!
さそうあきらさんの原作を愛しまくってるので、映画も観てきた「ミュジコフィリア」。
あの隙のないようできたストーリーをどう映画化するのかなあ、
残念な感じやったらどうしよう、と原作ものの映画につきもののドキドキはあったが、
今回は、その心配は杞憂だった。
キャラクター、設定、エピソードなど、原作に忠実なものもあるが、
けっこう違ってるとこもあって、
ある意味「二次創作」やなあ、と思った。
でも、がっかりしなかったのは、原作のテーマがしっかり受け継がれているから。
これは、相当脚本の力がいるやろなあ、と思う、約2時間へのまとめ方だった。
好きなキャラやエピソードが省かれているのは、少し残念だったけど、
映画全体から観たら、致し方なし。
よくぞ、原作の持つ、あの雰囲気を再現してくれたなあ、と感謝した。
鴨川はもちろん、泉涌寺や無鄰菴など、京都の好きな場所がロケ地に使われてるのも嬉しい。
特に無鄰菴は原作にも出てきて、原作で読んで、行ってみて大好きになった場所なので、
出てきた時は、心の中で小躍りした。
チョロっとだけど大塚まさじさんも出演されて、ええ味出しておられた。
現代音楽やクラシックがメインなので、
音楽の良し悪しは、ワシにはわからないのだけど、
劇中曲、みんな響いたし、
音楽への愛も感じれるええ映画でした。
不覚にも、最後の方で、ワシ、ウルウル来てしまいました。
全国各地で公開中です。
ちなみに原作について書いたブログはこちら。
無鄰菴についてはこちらに。