映画「由布子の天秤」。

※多少、ネタバレあり。

ずっと気になってたけど、上映時間の長さに、
頻尿気味のワシが、少し躊躇してた映画「由布子の天秤」、
感覚が似てると思える知り合い何人かが褒めてたので観てきた。

面白かった。
非常に面白かった。
上映時間も気にならず、あっという間に終わった。
膀胱も我慢してくれた。

話題性とかSNS受けとか、観客に一切おもねっていない、
作品性の高いストーリー映画は、
韓国、台湾やヨーロッパではできても、
もう日本では、あまり生まれないんじゃないか、
と諦め気味だったので、
こういう映画が日本で生まれたことが、すごく嬉しい。

社会的正義と、家族や身の回りの人を含めての保身の間で葛藤する主人公、
物語が進むにつれ、主人公の葛藤が、
そのまま、観てるワシの葛藤になっている気がした。

映画のトーンとしては、静かで、抑制の効いた絵作りなのに、
観てる方の心の中では、すごくスリリングに物語が進行する。
ドラマツルギーに慣れて、物語を予想する頭に、
「現実ってそうはいかないよね」と
リアルな裏切りを仕掛けてくる。
だから、静かなトーンでも、ドキドキしてしまうんじゃないかと思う。

そう言えば、物語中に現実にあるものとしての音楽以外の音楽、
いわゆるBGMは一切なかったような気がする。
現実って、そうやもんね。
頭の中で勝手にBGMつけたりはするけど。

岸さんが言ってたけど、「映画は監督のものである」ということを実感する映画だった。
こういう映画がちゃんとヒットして興行収入もあげれば、
こんなアプローチの映画が増えてくるんやろうなあ。
なので、皆さん、是非!!
ワシがマゴマゴしてたので、公開終わってるところ多いみたいやけど、
二番館的なところでの公開も始まってるので、
全国各地で観られるみたいです。


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