映画「ひとくず」。

※ややネタバレあります。

こないだ、ちょっとバイオレンス過ぎて、しんどくなってしまった
「西成ゴローの4億円」と同じ上西雄大さん監督主演の映画だったので、
少しビクビクしたが、
ロングランされてて、気になってたので「ひとくず」を観てきた。

こっちは暴力シーン、そんなになくて、
なんとか、無事に素直に映画に入り込めた。
で、すごくええ映画やった。

虐待がテーマやし、スマホもあって、
現代劇なんやけど、テーマソング含めて、
何か昭和の映画を思わせるトーンがあって、
ある意味、予定調和な展開でもあるんやけど、
臭いという印象はなく「そうあってくれて良かった」
という気持ちになれた。

やや強引な展開もあるんだけど、
蒔いた種はすべて拾っていく、
丁寧な映画でもあるなあ、思った。

メインストーリーの虐待されてる子どもとの話も、
ほっこりするところあって、ええんやけど、
その子を通して、自分の少年時代と重ねることで、
重層的な奥行きができてるし、
この問題の根深さも感じられて、
ええ構成やなあ、と感心した。

最後、エンドロール出てきたとき、
「あれ?あの問題だけは、置き去り?」って思ったんやけど、
そのあとで、きちんとその問題にも決着つけてくれた。
その決着のつけ方が、もう。。
わかってても、きっと泣けるくらいのシーン。
終わった瞬間が、一番泣けたなあ。
これはあと引く映画ですわ。

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