映画「Ribbon」。

のんさん脚本、監督、主演ってことで、
めっちゃ気になって映画「Ribbon」を観てきた。

コロナ禍で、行き場を無くした美大生たちの物語。
20過ぎ、就職控えた大学生。
ただでさえモヤモヤする時期なのに、
この状況で、世界全体がモヤモヤしてる時代。
彼女たちのモヤモヤは、
どう処していけばいいか分からないくらいに膨れ上がる。

ええなあ!思ったのは、
その、でっかいモヤモヤを、小さな喜びで乗り越えようとするところ。
それこそ、あの年代の特権かもしれない。

前々から「こんな時代に貴重な大学時代をおくる人たちは気の毒やなあ」と
思ってたのだけど、
どんな小さなことでも喜びに変えられる魔法も持ってるのがあの年代なのだなあ、
と、この映画で気づいた気がする。
誰もが、その魔法を使えるわけではないだろうけど、
若い人たちが、この映画を観て、
この状況で楽しめること、
できれば、この状況じゃないと楽しめないことを
見つけてくれれば、嬉しいな、と思った。

最後まで、ずっと暗い状況の映画だけど、
観た後は、なんか少し、スッキリした気持ちになっていた。

Ribbonはきっと見ようによっちゃゴミに見えるけど、
見ようによっては芸術作品にもなる美しいものってことなんやろな。
それは、自分たちのことであり、
この状況での毎日でもあるのかもしれない。

この状況と、真っ直ぐ真面目に取り組んだ映画は初めて観たかもしれない。

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