映画「クラム」。

アメコミの絵がどうも苦手で、ほとんど観ないのだが、
予告編が面白かったのと、
ジャニス・ジョプリンの「チープ・スリル」のジャケットの作者、というので、
ロバート・クラムのドキュメンタリー映画「クラム」を観てきた。

↑チープスリルのジャケット。

こりゃ、ただのアメコミやないわ。
黒くて、暗くて、グロくて、楽しくなんかないし、笑えるようなもんでもない。
なんだか、観れば観るほど、このロバート・クラムという人物が嫌いになっていく。
なのに、興味も、観れば観るほど、湧いてくる。
今の時代だと、吊し上げにあいそうくらい、
生々しくて、ある意味、差別的な女性観。
それが観ていくうちに幼少期のトラウマなのかあ、
と思えてきて、そのトラウマの正体を知りたい気持ちになってくる。
どうも、彼は、女性とは、強くて、ガッシリしたものと思いたいようだ。
何か不思議な女性感。
人種差別的表現も、今の時代なら完全にアウトだろう。

心を病んだ兄、弟、そして父や母の話を観ると、
この不思議なキャラクターの人物像が、少し見えてくる気もした。

面白かったが、観たあとは、飲み込めない塊みたいなものが、
喉に引っ掛かってる気がして、少し気分悪くなり、
ほんまは、もう一本映画観るつもりだったのだが、
そんな気力が残ってなくて、
家に帰って、しばらくぼ〜〜っとしてしまった。
それくらい、強烈な映画だった、いうことかもな。

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