京都、展覧会巡り。

本日は天気もよく、桜も満開やから、
行こうと思いつつ、なかなか行けなかった、
展覧会巡りに京都に出かけた。
京阪沿線は、桜のきれいなとこ多いんでそれも楽しみにしてたのに、
ダブルデッカー車の一階選んでしもた!

ほとんど、見えんやないか!!
けど、背割堤は、かろうじて見えた。
毎年「行きたいなあ」思いつつ、行けてない。
来年は是非!!

初めて京阪七条から京都駅に行くステーションループバスに乗る。
京阪からの乗り継ぎだと、100円で乗れる。
こりゃええわ。

青空に京都タワー、ちょうど飛行船が飛んでた。
なんかええ気分や。

まず、お邪魔したのは、美術館「えき」KYOTOの平間至写真展「すべては、音楽のおかげ」

お!タワレコのポスターは会場前のスペースに並んでる!
つまり写真撮れる。
気に入ったの、気になったのを撮っておいた。

会場内は撮影禁止だったけど、
内容も、わかりやすくまとめてるし、
導線もきちんと考えられた観やすい展示だった。

平間さんて、タワレコのシリーズくらいしか知らなかったけど、
風景写真も良かったな。
特に東日本大震災後の故郷、塩竈を撮った写真は、
痛さとか愛しさとか感じられる切ない写真だった。

圧巻は田中泯さんのシリーズ。
奇しくも前の日、田中泯さんと橋本愛さんの対談番組観て、
田中さんの生き方、考え方に感銘受けてたんだが、
その田中泯さんの生き様までが感じられる写真に感激。
ええタイミングで、あの番組、観たもんや!

けど、一番ワシが好きになったのは、
おじいさん、お父さんの家業を継いだ写真館の、
一般人を写した写真のシリーズ。
愛に溢れてて、微笑ましかったなあ。
いろんな経験して、ええところにたどり着いた人なんやろな、と思った。

グッズ売り場、結局何も買わなかったんだけど、
平間さんが好きな音楽コーナーにワシも持ってる
紀伊勝浦の濱口祐自さんのCDが並んでて、ちょっと嬉しかった。

次は、市バスに揺られて、岡崎公園へ。
行ってみたいうどん屋があったのだが、
そうか!平日とは言え、今日は春休みシーズンか!
桜の時期の京都を舐めてた!
めっちゃ長蛇の列。
岡崎公園は、施設がひとつひとつ、でかくて、
町を作るようなスペースがないからか、
観光地のわりに食事する店が少ないなあ、
とは常々思ってた。
なので、数少ない他の店もけっこう並んでる。
仕方ない。
今日は、美術館メインで、食事はコンビニで済ますか。

コンビニの途中にある、京都市京セラ美術館の庭を通る。

見頃やのう!!
今日来て、ほんま正解。

疏水は東、西、両方、ええ感じ。

サクッと、お腹を満たして、京都市京セラ美術館に戻る。
今日は、ここで三つも行きたい展覧会があったのだ。
まずは無料スペース、「ザ・トライアングル」で開催中の「川人綾:斜めの領域」。
何年か前、京都のギャラリーで、この人の個展を観て、けっこう好きになったのだった。

スペース全体がグリッドで囲まれている。
体を回転させながら観てみる。
右回りで観るのと、左回りで観るので、
目への刺さり方が違ってくる。
あ、なんかトリップしそうな感じ。
やばい!!
平らなはずの壁が、凸凹してるように思えて来てる。
しばし、ベンチに座り込む。

パノラマで撮ってみる。
おもろいけど、ずっといてると平衡感覚が狂って来そうな気がした。

続いては、本館でやってる「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」。

複製品とかは観たことあるけど、本物は初めて観る。
秦の時代だけではなく、秦以前の春秋戦国時代、
秦以降の漢の時代のも展示されて、この始皇帝陵の特異性を浮き彫りにする、
丁寧な展示。
春秋戦国期も漢時代も俑はミニチュアが基本で、この兵馬俑だけが、
実物大(実物よりもっと大きい気がしたが)らしい。
あと、兵馬俑のリアルへのこだわりは、他の時代とは全然別物だった。

兵馬俑のとこだけ撮影ができた。

秦は、西方から出た国なので、中東の血も混ざってるイメージがあって、
もう少し顎の細い顔と想像してたが、
どのお顔も目は切長で、しっかりエラの張った
いかにも「東アジア人」て顔だったのが意外だった。

けど、リアルすぎて、「ここ他に人おらんかったら、相当怖かったやろな」思った。
ちょっと混み気味で、ほんまよかった。

本館から東山キューブに移動するところの柱、
なんか文字が走ってたけど、
ここって前からそうだっけ?

その横のお庭が見えるスペース、京都市京セラ美術館で一番好きな場所やな。

で、今日最後の展覧会は、その東山キューブでやってた
森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」。

展示の仕方もおもろいし、作品の数も圧倒的。
ひとつひとつのクオリティも高いのだが、
なんだか観てるうちに、
「ものすごくレベルの高い女装マニアのアルバム」を観てるような気分になってもた。
あ、もちろん、男性に変身した作品も、いっぱいあったけどね。

おもろかったのは、「声の劇場《影の顔の声》」という無人朗読劇。
会場の一部を仕切った空間、中に入ると茶室のような四畳半、
お香の香りが漂っている。
その中で森村さんの朗読をひたすら聴く。
照明も、もちろん場面で変化する。
ちょっと新しいインスタレーションやな、と思った。

会場を出ると、まだ16時ごろ。
「もうやることもないし、のんびり歩いて帰るか」と、
再び京都市京セラ美術館の庭を散策しながら帰る。

バス停を通り過ぎ、向かったのは白川。

古川町商店街に寄り道。

ほとんど、店閉まってるな。
ところどころおしゃれな店もできてるけど。

ここまで来たら、あそこを通らないわけには行くまい。

けっこう歩いたし、昼飯、サクッとしか食ってなかったので、
そうとう腹が減ってた。
この辺りで、腹が減った時といえば、、
他にも食いたいもんあったんやけど、
もう脳みそ、使いすぎて、
他が考えられなくなってたので、
松葉のにしんそばで、一日を締める。

終わってみたら、展覧会が主役か、桜が主役かわからん一日やったな。
まあ。どっちでもええか。
楽しかったし。

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