寝る、食う、やる、以上。映画「ストレイ 犬が見た世界」。
観るつもりで出かけたんではないが、
用事と用事の間のちょうどいい時間だったので、
「ストレイ 犬が見た世界」を観てきた。
トルコは犬の殺処分が禁じられてるらしく、
イスタンブールの町中に、普通に野良犬が人間と共存してる。
迫害されるでもなく、甘やかされるでもなく、
ええ感じの距離感で。
この映画は、犬の目高、犬目線で撮ったドキュメンタリー映画。
ほぼストーリーなどなく、
犬が犬同士の世界を見たり、人間の世界を覗いたり、し続ける。
犬から見たら「この土地は誰の持ち物」とか、全然関係ないんで、
人間同士のやり取りって奇妙に見えるんかもなあ。
町の人が、食べ物も持ってきてくれるので、
ほぼ、食うか、寝るか、やるか、くらいしかないように見える。
その中でも、ちょとずつ犬の個性が違うのが、面白い。
けど、こういうドキュメンタリーって、
「ここで撮影終了」ってなるゴールラインの設定が難しそうやな。
ワシやったら「明日、もっとおもろい絵が撮れるかも」って
ズルズル、撮影続けて、結局、締切とか資金難とか、
作品の内容以外の理由がないと、止められない気がした。
観なくても、何も困らないけど、
観れば、なんとなく得したような気分になれる映画。
そう言えば、最近野良犬って、全然見かけなくなったな。
いたちの方が、よう見るくらいやな。