おかんを、自分の行く末を思う。映画「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」。
前作の「ぼけますから、よろしくお願いします。」を観てなかったので、
「ついていけるかなあ」と少し心配だったが、
「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」を観てきた。
認知症になった監督のお母さんを
90歳超えたお父さんが介護するドキュメンタリー映画。
続編だけど、これだけ観てもわかるようになってて、
安心して楽しめた。
ひとことひとことに、慈しみと一緒に過ごした時間が詰まってた。
知らん間に笑いながら観てて、その笑顔のまま、涙が流れてた。
お父さんもお母さんも茶目っ気があって、かいらしい。
すごく大変な状況なのだが、その茶目っ気に、
何度も笑わされてしまった。
笑って過ごしても一生、怒って過ごしても一生、
だったらこの夫婦のように過ごした方がええよなあ。
お母さんが、転院する途中で、一時帰宅するシーンでは、
声を漏らしてしまうほど、泣いてしまった。
この状況で、平日の昼間だったので、観客も少なかったが、
あちこちから同じような声が漏れていた。
こういう映画観ると、どうしても90歳超えて、
一人暮らしのおかんのことが頭に浮かぶ。
この夫婦のように、楽しい時間を最後まで過ごさせてあげたい。
そして、自分のこともやはり気になってしまう。
もう結婚とかは、どうでもええけど、
心許せて、時間や思い出を分かち合えって、
老後の時間を共に過ごせる
友だちとかがやっぱり欲しいなあ、
と思わないわけには、いかないのであった。